底から40日で新規感染者がマイナスに転じた島根

実効再生産数が再上昇

全国の実効再生産数は一昨日(7/27)時点で1.19です。再上昇した局面で、昨日(7/28)の新規感染者数は23万人台で過去最高を更新しました。

全国の実効再生産数(7/27)
東洋経済オンライン特設サイト>全国の実効再生産数(7/27)

ピークがいつになるかが当面の注目ですが、東洋経済オンラインの実効再生産数が過去に遡って修正されています。おそらく沖縄などで感染者数の修正があったものと思われます。前回集約時は7/11の1.25が全国の実効再生産数のピークでした。

昨晩閲覧したところ、7/11は1.24になり、ピークは7/13の1.25に移行しています。私は8月10日前後が感染者数のピークと読んだわけですが、2日とはいえ前提が崩れており、再上昇気配も見えます。ピークはお盆明けで9月末が今と同じレベルという覚悟をしたほうがいいかもしれません。

希望がないわけでもありません。島根の実効再生産数が0.98になりました。

島根県の実効再生産数(7/27)
東洋経済オンライン特設サイト>島根県の実効再生産数(7/27)

鳥取と沖縄が1.08ですが、1.1より小さいのはこの3県だけです。思えば、この3県は第6波のときも先行した地域でした。

第7波も先行した島根

1週間の移動平均で島根の第6波と第7波の底は6月16日です。

島根県の感染者数の推移
NHKコロナ特設サイト>島根県の感染者数(7/27まで)

7月26日には929人になりました。この日が島根県の週平均の最多です。7月26日は6月16日の40日後です。この理屈なら、全国の週平均の底は6月20日の13,988人でしたので、40日後の7月30日にマイナスに転じることになります。そんなことが起こるとはとても思えませんけど…。

島根の新規感染者数のグラフでは、7月15日頃から揉み合っている期間が10日ほどあります。全国のグラフではまだその段階に入っていません。

全国の新規感染者数
NHKコロナ特設サイト>島根県の感染者数(7/27まで)

ウクライナより少ない日本の検査数

各国の陽性率を集約していた「Our world in Data」が最近は更新されておらず、6月22日辺りで止まっています。欧米的にはコロナは終わった話なのかもしれません。Johns Hopkins大(7/28)の感染者数と重ねてみました。

累積感染者数千人当たり
の検査数
アメリカ90,992,2862,741.00
フランス33,899,6824,126.75
ドイツ30,702,5111,564.79
イギリス23,515,4177,378.56
イタリア20,898,0593,725.12
韓国19,535,2421,954.37
日本11,904,911424.47
ウクライナ5,292,128443.76
オーストリア4,753,09220,987.53
カナダ4,074,9771,633.33
▲感染者数と検査数

人口当たりの検査数では、交戦中のウクライナより少ないのが日本です。少しは検査能力が増えたのかと思って見てみたら、前回とまったく同じ数値です。

検査能力
厚労省>新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和4年7月28日版)

遡って調べてみると、4月をピークにむしろ減っているのでした。厚労省的にはこれで乗り切れると踏んでいるものと思われます。

2月26日395,663
3月26日412,917
4月26日426,157
5月26日408,024
6月26日415,666
▲日本の検査能力

都道府県別の感染率

日本の感染率は9.6%に達しました。あと50万人で10%到達です。早ければ明日(7/29)ですが、月内達成は確実です。

「実効」:東洋経済オンライン特設サイトの「最新実効再生産数」(7/27)
「直近」:NHK特設サイトの「直近1週間の人口10万人あたりの感染者数」(7/28)
「先週比」「陽性率」「確保」「重症」:NHK特設サイトの「レベル判断のための指標」(7/27)
「感染率」:人口に対する累積感染者の割合

実効直近先週比陽性率確保重症感染率
北海道1.295932.4550.32128.3
青森1.138111.5484.058106.9
岩手1.175241.7519.73704.2
宮城1.287262.3858.240165.4
秋田1.256112.1728.43244.4
山形1.224272.0143.33403.6
福島1.224481.9934.44824.5
茨城1.256342.1550.45636.9
栃木1.277472.2977.64776.2
群馬1.197311.8368.44986.5
埼玉1.2210682.0168.353129.9
千葉1.2010091.8771.75679.5
東京1.1815611.8150.549.55314.9
神奈川1.119961.4618.9741810.7
新潟1.306532.5250.43654.5
富山1.327992.6474.62685.3
石川1.278082.3137.45706.9
福井1.158461.6461.02706.8
山梨1.227861.9828.03805.8
長野1.215631.9742.83504.9
岐阜1.177871.7367.93937.1
静岡1.239292.0461.67456.7
愛知1.1911771.8655.145810.0
三重1.238842.0425.54706.6
滋賀1.138391.5553.65328.6
京都1.2312132.0884.0393110.5
大阪1.1915791.8452.0543114.9
兵庫1.2011761.8765.8631310.5
奈良1.169161.6743.351319.0
和歌山1.188171.8062.07086.7
鳥取1.086881.3322.72904.8
島根0.988050.9339.734186.0
岡山1.256962.1756.24246.8
広島1.216141.9726.364207.3
山口1.176781.7438.54325.0
徳島1.246212.1272.03384.6
香川1.208171.9089.63236.9
愛媛1.106501.3945.83445.0
高知1.196911.8538.644215.8
福岡1.2015591.8759.668412.0
佐賀1.1012131.4077.450010.8
長崎1.199251.8526.55736.9
熊本1.1314621.5391.5651310.0
大分1.1310411.5440.24307.1
宮崎1.2212371.9964.73878.1
鹿児島1.1412081.5962.76338.5
沖縄1.0922501.35884423.7
▲都道府県別の感染率等

神奈川の陽性率がやけに低くなっているのが気になります。何らかのトリックが必ずあるはずです。

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