2001年廃止の剣山(つるぎさん)測候所

測候所としては標高2位

1943年開設で1991年に無人化され、2001年に廃止された剣山測候所(廃止時の名称は「剣山観測所」)は標高1,945mです。山頂の一等三角点付近に設置され、測候所としては富士山頂に次ぐ標高でした。剣山と同日に廃止された伊吹山測候所の標高は1,376mです。

標高開設無人化廃止解体
富士山3775m1932年2004年
剣山1945m1943年1991年2001年
伊吹山1376m1919年1989年2001年2010年
▲山岳測候所

山岳としての剣山(つるぎさん)は標高1,955mで西日本2位の標高です。

近畿地方最高峰八経ヶ岳奈良1915m
中国地方最高峰大山島根1729m
四国地方最高峰石槌山愛媛1982m
九州地方最高峰宮之浦岳鹿児島1936m
九州本土最高峰九重山中岳大分1791m
▲西日本各地の最高峰

標高1420mの見ノ越駅から標高1750mの西島駅までのリフトを利用すれば、標高差約200mで山頂に到達します。日本百名山では筑波山や伊吹山ほどではないにせよ、比較的気軽に登れる山です。

コロナ前に引き返したリベンジ

コロナ前の8月、見ノ越の民宿に泊まってリフトに乗ったことがあります。リフトで雨が強くなり、そこまでの雨装備はしていなかったので、到着5分で断念して引き返しました。そのリベンジを今年こそ果たしたいと思っています。

剣山山頂付近
剣山山頂付近(地理院タイルを加工)

気になるのが山頂の気温です。暑ければ脱げばいいだけだとしても、寒さの備えをどこまでしなければならないかです。測候所の建物はまだ解体されておらず現存するようです。山頂の一等三角点から200mほどの距離です。

剣山測候所跡

1993年から1995年の8月の平均気温、日最高気温の平均、日最低気温の平均は次のとおりです。

平均日最高日最低
1993年14.9℃17.4℃13.0℃
1994年16.1℃19.7℃13.6℃
1995年16.7℃20.7℃14.1℃
▲8月の平均気温等

アメダス穴吹との比較

1994年の8月1日から10日までの観測値は次のとおりです。この年は20世紀最強の猛暑でした。

平均日最高日最低
8月1日16.418.114.7
8月2日17.622.214.4
8月3日18.023.015.2
8月4日18.524.214.7
8月5日19.423.216.2
8月6日19.623.416.6
8月7日18.924.116.1
8月8日18.323.715.3
8月9日16.820.714.2
8月10日15.316.214.1
▲1994年8月1~10日

山頂は正午前後というスケジュールですので、晴れていれば20℃ぐらい、雨なら15℃を想定すればいいようです。どうせ歩いているわけですから、雨具兼用になる薄手のブルゾンで十分と判断しました。一応インナーを1枚持っていって、それでも寒いようなら早々に引き上げるだけです。

剣山測候所
剣山測候所(地理院タイルを加工)

周辺のアメダス観測所とは標高差が大きいわけですが、アメダス穴吹との気温差を求めてみました。

平均日最高日最低
8月1日12.718.89.9
8月2日12.114.09.4
8月3日11.813.59.3
8月4日11.113.49.5
8月5日10.413.87.5
8月6日10.013.25.9
8月7日11.713.58.5
8月8日11.313.29.4
8月9日11.517.38.7
8月10日12.216.98.8
▲アメダス穴吹との気温差

一般的には標高100m差は約0.6℃差に匹敵すると言われているわけですが、両者の標高差は1785m差ですので0.6℃換算すると10.7℃差になります。日平均気温についてはほぼ100m0.6℃差と考えていいようです。この10日間の平均気温では100m差が0.64℃差になります。

ただし、日最高気温は100m差が0.83℃差、日最低気温は0.49℃差です。100m=0.6℃差は最高気温や最低気温に当てはめていいものではなさそうです。

剣山測候所では1970年台風10号で最大瞬間風速69.0m/sを観測しています。国内10位(重複なし)の数値です。

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