工事中の統一教会・宮崎台研修センターは閉鎖?

山際大志郎大臣の選挙区

コロナ担当大臣(経済再生担当兼務)が西村氏だった頃はずいぶん目立っていました。強引さが鼻につかなかったわけではありませんが、少なくとも事態と向き合っている姿勢を感じることはできたというのが私の評価です。

山際氏が引き継いで以降は(本業では)ほとんど目立ちません。「新しい資本主義」担当大臣も兼ねているのに、その姿はさっぱり見えてきません。印象にあるのは、とぼけた言い訳と素っ頓狂な弁明です。山際氏の選挙区・神奈川18区は川崎市高津区全域と宮前区の大半、それに中原区の一部です。

高津区には世界平和統一家庭連合の孝成家庭教会がありますが、宮前区にも宮崎台家庭教会があります。山際氏にとっては恵まれた環境なのかもしれません。

宮崎台
宮崎台(地理院タイルを加工)

宮崎台には宮崎台国際研修センターという教団施設もありました。

宮崎台国際研修センター

宮崎台研修センター

どんな「研修」が行われていたのか、ざっくり検索してみました。

2011第1回カウンセリング研修会5/16~18
2012ファミリーサポート初級カウンセラー研修会4/22~25
2014真の家庭国民運動推進全国会議結成式4/1
2014天一国憲法説明会「天一国憲法の理解と役割及び活用」4/2
2014第二期・天一国青年宣教師特別40日修錬会4/7~5/17
2015全国成和学生会長団研修会4/18~19
2016全国成和青年・成和学生教育者研修会3/1~3
2017全国教区研修会7/5~6
2018神日本家庭連合「全国責任者会議」3/6
2021第286回家庭修練会1/22~25
2021第287回家庭修練会3/19~22
2021第288回家庭修練会5/2~5
2021第289回家庭修練会7/16~19
2021第290回家庭修練会9/23~26
2021第291回家庭修練会11/20~23
▲宮崎台研修センターで行われた修練会等

奇数月には3泊4日の修練会が開催されていただけでなく、全国レベルのさまざまな研修会や式典が開かれていたようです。ところが、2022年9月撮影のストビューでは工事用のフェンスで囲まれています。

事業計画のお知らせ

「事業計画のお知らせ」看板では、延床面積1726.24㎡の3階建て32戸の共同住宅が建築されるようです。着工が9月上旬、完工は2024年1月の予定です。延床面積には廊下や階段やエントランスも含まれますが、32戸で割ると53.9㎡です。これを信じるなら、教団施設が建て替えられるわけではなさそうです。

旧・統一教会(統一協会)でもコロナでリモートが進んだようです。これまでのような需要はなく千葉の施設でなんとか回せるという計算なのかもしれません。あるいは、どこかに新たな施設を探しているのかもしれません。

【2024/03/18追記】新規ストビューが追加されていることを期待して再訪してみましたが、更新されていませんでした。航空写真も最新が基礎工事中です。

霊肉界祝福感謝献金は24万円

宮崎台家庭教会は宮崎台小学校の近くです。教団本部のサイトには、所在地が「ダンロビル1F」と記載されています。

宮崎台家庭教会

2015年3月以降のストビューでは、北西側の入口階段に「警察官立寄所」の緑のステッカーやセコムのステッカーが張り出してあります。セコムステッカーは南西側車庫にもありますが、こちらも2014年2月以前のストビューでは確認できません。

不動産賃貸業者のサイトでダンロビルを検索すると、2Fや3Fのワンルームがヒットします。どうやら1棟まるごと教団施設になっているわけではなさそうです。

宮崎台家庭教会のWebサイトを眺めてみると、今年の4月15日と17日に「2022真の父母様天宙聖婚62周年記念孝情天寶特別大役事」が開かれたようです。「修錬費」が4千円で、「霊肉界祝福感謝献金」は24万円だそうです。これが噂の縄文時代まで遡る「先祖解怨」の1人分料金なのかもしれません。

えーと…、月収80万なら3割がちょうど24万になります。教団の改革案どおりなら、4千円オーバーで今後は受領書が必要になるわけです。

パブリックではなさそうな…

ひょっとすると、私が今閲覧している宮崎台家庭教会Webサイトは、本来なら会員制でログインしないと閲覧できない性質のサイトなのかもしれません(私は別にハッキングしたわけではありません)。妙に詳しすぎます。

これほど個人名をネット上にさらしている地方教会はほかにはないはずです。教会長や総務部長クラスはフルネーム掲載でいいでしょうが、末端信者の名前を載せる必要はありません。どう考えても内輪向けのページだと思われます。部外秘であるべき連絡網のようなものが掲載されています。

出してはいかんだろ

どうやら宮崎台家庭教会には67家庭の信者がいるものと思われます。11~12家庭で「基台区域」を構成し、12ある黄色が「チーム長」と呼ばれているようです。2つのチームで「1基台」なのでしょう。どの新興宗教でもそうですが、やはり婦人部隊が活動の主力になっているようです。

不思議なことに「金・鈴木家庭」のような記載が4家庭あります。旧・統一教会(協会)は必ずしも夫婦別姓反対ではないのかもしれません。文鮮明・韓鶴子夫妻も別姓です。別姓だからこそ後継者争いが起きて分派が生じたのだと言えなくもありません。それなら論理破綻は避けられます。

【2022/10/27追記】10月24日、岸田総理が望む「丁寧な説明」はないままに山際氏は大臣を辞任しました。問題の写真はツーショットではなく集合写真ですから、本当に事務所に記録がないのだとしても、右隣の工藤彰三氏や韓鶴子氏の左隣にいた江島潔氏に聞けば少しは記憶が蘇りそうなものですけど…。

コメント

  1. 名無し より:

    >旧・統一教会(協会)は必ずしも夫婦別姓反対ではないのかもしれません。文鮮明・韓鶴子夫妻も別姓です。

    そもそも韓国は結婚しても別姓です、女性もそうそう苗字が変わる事はありません。

    • 沌惑村 より:

      ●教団として同姓・別姓をどう考えているのかが見えないということを「不思議」と記述したつもりでした。韓国内でも養子で同姓にすることができるはずです。韓国で同姓を主張している団体が「別姓の韓国ではこんな不都合や不便がある、だから日本では別姓を認めるべきではない」と言うなら、それはそれで話としては通ります。
      ●韓国では別姓を受け入れているのに日本で別姓に反対するのは、単に保守派に寄せただけにしか見えません。

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