河川をまたいで40年? 越生町の建設会社の社屋

越生町

坂戸駅で東上線から分岐する東武越生線(おごせ-せん)は越生町の越生駅が終点です。JR八高線沿いに北上すると、ときがわ町との境界付近に広域静苑組合の越生斎場(青マーカー)があります。この斎場は越生町、毛呂山町、鶴ヶ島市、鳩山町、坂戸市による組合施設です。

越生町
越生町(地理院タイルを加工)

地図の紫マーカーは駅で、赤マーカーが町役場になります。斎場に隣接するように霊園があり、問題の建物は県道沿いの霊園入口手前にあります。

平物産
河川またぎの建物(地理院タイルを加工)

地理院地図の青線は河川です。地図上では川が途切れています。水は川を「不法占拠」している建物の下を流れます。埋め立てて管を通した箇所もあるそうですので、この地図は実態を反映していることになります。

県道30号沿い

2022年3月撮影のストビューです。南側から見たものです。建物の下から川が流れてくるシュールな画像になります。

川を跨ぐ越生町の平物産

航空写真を確認してみました。これが一番わかりやすい上空からの画像だと思われます。

平物産の航空写真

北側は建物の影と川が一部重なっていますが、マーカーからマーカーへ水は流れています。建物の下が管になっており容量が小さくなるため、豪雨時には北側隣家が浸水してしまうということです。

この会社のWebサイトを覗いてみました。どうやら不動産や建築の会社のようで、石廊崎や北軽井沢の別荘も掲載されています。リニューアル前のサイトはいきなり音楽が流れ始めます。私がもっとも嫌うタイプのホームページです。

旧サイトには「お仕事の御依頼はこちらまで」と書かれています。依頼するエンドユーザー側からすれば、不動産の購入や住宅のリフォームは「お仕事」ではありません。ただ、投資目的なら「お仕事」になり得ます。ひょとすると、さりげなく客を選んでいるのかもしれません。

建築基準法による命令の公告

不思議なことに、免許番号の記載が新旧どちらのサイトでも確認できませんでした。不動産広告は免許番号必須のはずですが、Webサイトではどうなのか私は知りません。まさか無免許ということはあるまいと思って調べてみると、こんなページに行き着きました。

【外部リンク】
■埼玉県>宅地建物取引業法に基づく監督処分の概要
■埼玉県>建築基準法による命令の公告 平成29年7月31日平成29年10月26日

宅建免許はあります。一般建設業免許もあるようです。2017年12月撮影のストビューではすでに「建築基準法による命令の公告」が掲げられています。

ほかにもいろいろ突っ込みどころはありますが、想像以上でした。南側道路沿いの資材置き場もストビューでは結構危険な状態のように見えます。

(2024/04/02 発端のニュース動画を埋め込んでいましたが削除されています)

越生町Webサイトで探してみましたが、残念ながら「前の前の前の町長」が誰かわかりませんでした。わかったところで、ご存命ではないでしょう。建物所有者が法人名義だとすれば、偽装倒産もできそうです。(報道前の)Google Mapのクチコミも散々です。

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