「地球の緑を守る会」と「地球の緑を育てる会」

「守る会」と「育てる会」

きわめて紛らわしいNPO法人が「地球を緑を守る会」と「地球の緑を育てる会」です。昨年7月に亡くなった「4000万本の木を植えた男」宮脇昭・横浜国立大学名誉教授は両団体の顧問だったようです。

守る会育てる会
本部所在地東京都足立区つくばみらい市
設立2004年2001年
代表者高津啓洋石村章子
主な活動場所パラグアイ筑波山
年会費(個人)36,000円5,000円
年会費(法人)120,000円50,000円
払込先みずほ銀行
 五反田支店
郵便払込
▲守る会と育てる会

設立の古い「育てる会」では、今年6月5日の国際環境デーに約350人が参加して筑波山神社の神社林に広葉樹10種約1000本の苗木を植えたそうです。Webサイトには誕生の経緯も明解に記載されています。

理事の1人が立正佼成会水戸教会長の矢部光男氏ですが、別にその方面の色がついているわけでもなさそうです。NPO法人としては宗教団体を排除する必要はありません。あまり影響力を行使されても困りますので警戒感を伴うお付き合いにはなるのでしょうが、堂々と来られるのはウエルカムです。

一方の「守る会」は、旧・統一教会(統一協会)系のNPO法人です。全国霊感商法対策弁護士連絡会の「統一教会関連団体リスト」やWikiの「統一教会関連の企業と団体」には記載されていません(2022/12/17現在)し、当事者のWebサイトにはわずかなヒントしかありません。

パラグアイのレダ

「地球の緑を守る会」の主な活動地域はパラグアイです。なぜパラグアイなのか、教団が土地を所有しているからです。その面積は60万ヘクタールとされていますので、茨城県の面積に匹敵します。太田洪量氏の誘拐事件が起きたのもパラグアイでした。

2019年10月、京王プラザで「レダ開拓20周年記念式典」が開かれています。主催は「一般社団法人南北米福地開発協会」です。山際大志郎・前大臣が来賓として祝辞を述べたことをすっかり忘れていた会合の1つです。山際氏の次に登壇したのは中村裕之代議士(北海道4区、麻生派、当選4回)です。

代表の高津啓洋氏の名前で検索してみました。光言社の伝道ハンドブック「伝道の秘訣 私の場合」がヒットします。1991年に発行された本です。

第2部の「私の伝道法」は、古田恭子氏の「百二十日間祈り続ける」で始まり、高津氏の「伝道は二人で神を発見するドラマ」で締められています。古田恭子氏はハッピーワールドの初代社長・古田元男氏の夫人です。高津夫妻は古田夫妻と同じ「777双」です。

こんなページもヒットします。

 請願第2号、アジアと日本の平和と安全を守る長野県東北信フォーラム、代表者高津啓洋氏から提出の「国の存立を全うし、国民を守るための切れ目のない安全保障法制の整備について」との閣議決定とそれに基づく法制化を支持する請願を採択した総務委員会委員長報告に反対の立場から討論を行います。
 ちなみに、本請願の代表者はネット上の情報によれば、集団結婚式などで社会的批判のある統一教会に関わっていると思われる人物であることを紹介しておきます。

日本共産党長野市議団>議会報告 2015年3月定例市議会 原田のぶゆき議員

成約ビルに入居している団体の1つが「アジアと日本の平和と安全を守る全国フォーラム」です。木原誠二官房副長官がパネルディスカッションに出席したとして点検後に報告したのは9月半ばでした。政府中枢が「関連団体」と認めているわけです。

王子の末裔?

教団の機関紙(誌)は、1961年創刊の「成約新聞」から「成約週報」→「成約の鐘」→「聖徒」→「ファミリー」→「トゥデイズ・ワールド ジャパン」→「世界家庭」と改題されています。高津氏は「ファミリー」時代に編集長を務めているようです。

さて、「育てる会」の矢部理事は立正佼成会水戸教会長であることを明らかにして参加しています。これに対して、「守る会」の高津氏は統一教会(統一協会)のことはノータッチです。その時点で教団における役職はなく一信者にすぎないのだから書きようもないと言われればそのとおりです。

教団機関誌の編集長という経歴を伏せたとしてもアウトではありません。ただ、見抜けなかった久光製薬さんは「守る会」に寄付しているようです。せっかくのCSRが裏目に出てしまうことになります。

【外部リンク】
■地球の緑を守る会>フォレストニュース 2022年4月号

なお、にわかには信じがたい話ですが、高津氏は李王朝の末裔だそうです。何をどう調べると、高津家に世継ぎがいないとか、王子を連れ帰ったとかがわかるのか私には不思議です。ちなみに大脇氏も「777双」です。

長年の親友、高津啓洋氏も小生のルーツ探索に刺激を受けて、高津の家系を調べたら、文禄・慶長の役で朝鮮の李家の王子を連れ帰り、高津家には世継ぎの男子がいなかったので娘と妻合わせたことが判明した。

大脇準一郎>尾脇弘子13回忌 

本部建物は特定できず

「守る会」の本部所在地は「武蔵野市境南町2-1-22和田ビル2階」→「世田谷区用賀4-34-12グリーンハウスNo.2―231号」→「足立区保塚町1-6」と移転しています。足立区への移転は東京都には届出済みですが、法人登記上の本部所在地は用賀のままになっているようです。

主たる事務所移転の登記は2週間以内だったように私は覚えていますが、記憶違いかもしれません。武蔵境→用賀→足立と本部事務所を移転した「地球の緑を守る会」ですが、銀行は五反田支店です。「守る会」を始めた頃、高津氏は五反田方面でご活躍だったのかもしれません。

「保塚町1-6」に該当する家屋は4棟あり、特定することができません。外見上は一般家屋ですので、MAPには不掲載とします。高津氏に懇願されて住所を貸しただけという可能性もありそうです。

足立区保塚町
保塚町1-6(地理院タイルを加工)

高津氏は四国中央市に住居を置いていたようです。2021年9月のストビューでは「NPO法人 地球の緑を守る会 四国中央」の看板が掲げられていますが、最新2022年8月のストビューではその看板は見当たらず「売物件」です。庭草の生え具合からしてもうお住まいではないはずです。

四国中央市の自宅

「777双」なら年齢的には70代半ばと思われます。

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