北山家庭教会
金閣寺の裏山が大文字山です。京都市北区役所の近くに北山家庭教会はありました。
最新2022年5月撮影のストビューでは「売物件」になっていますが、最古2009年11月のストビューでは栄光ゼミナールが退去したばかりで「貸店舗」でした。
2013年10月のストビューでは車が3台停まっています（1台は歩道ハミ出し駐車）が、とくに看板や表札などは掲げられていません。2019年5月のストビューでは螺旋階段2階部分の窓に「入堂7周」の横断幕のようなものを確認することができます。「入堂7周年」なら、2012年から教団施設になったわけです。
2020年10月のストビューでは。韓鶴子氏の自叙伝とされる「人類の涙をぬぐう平和の母」の立て看板や「祝福結婚と真の家庭」の幟などが見えます。2021年3月のストビューでも確認できますが、2021年10月のストビューでは空き家です。
北山家庭教会は2012年から2021年まで京都市北区にあったようです。移転したという話がありませんので、右京区の京都家庭教会に統合されたものと思われます。
「貸店舗」で入居して、退去後は「売物件」ですので、教団所有ではなかったはずです。北山家庭教会については、これまでMAP掲載していましたが本日をもって削除します。
京都ミライノ
北山家庭教会は少なくとも2021年春まで存在していたことになりますが、その前年にオープンしているのが「京都ミライノ」と名付けられた施設です。賃貸入居と思われます。
4階建てビルの1階部分は車庫です。正面に見える1階の窓のようなものの裏側はブロック塀です。なぜそこに窓が…？。過去ストビューを見ると掲示板でした。
京都ミライノのWebサイトによれば、1Fは駐輪場、2Fは教育センター、3Fは応接兼事務所、リビング、キッチン、男性部屋（入寮者スペース）、4Fは礼拝室、祈祷室、来客用スペース、女性部屋（入寮者スペース）だそうです。
いわゆるホームと呼ばれる施設を兼ねているようです。わざわざ洗濯機やトイレの写真まで掲載されており、ほとんど賃貸物件を紹介する不動産業者のノリです。そこまで詳細に間取りを見せなくてもよさそうなものですが…。
入寮に関して年齢制限は記載されていません。「市内各大学への通学にも不自由しない」との記述があることから主に学生向けの施設のようです。性別不問ではあっても年齢不問ということはないはずです。伝道要員をキープするための寮なのでしょう。
お得で便利な会員特典
ミライノというネーミングはなかなか秀逸なセンスです。この名称だけなら旧・統一教会（統一協会）の施設だとわかりません。京都駅から徒歩10分、市営地下鉄九条駅の3番出口からは徒歩2分です。大石橋交差点の角になります。
ミライノでの礼拝に参加するにはLINE登録が必須のようです。礼拝参加ポイントが付与され、ポイントに応じた景品が授与されるなど「お得で便利な会員特典」が提供されるそうです。現代的ではあるのでしょうが、私のイメージする宗教とは様相を異にします。「お得」や「便利」が宗教に結びつく要素だとは私には思えません。
2021年4月に国立京都国際会館で「新型コロナ終息を願う京都1万人祈りの集い ～世界平和への道～」と題するイベントが開かれています。主催は同実行委員会、共催が「天の父母様聖会・世界平和統一家庭連合」「小林芙蓉後援会」「京都府平和大使協議会」です。
実行委員長は安永來（アン・ヨンレ）氏です。奈良教区長だった安氏は京都教区長に転任したようです。前回は気づきませんでしたが、Google Mapのクチコミではミライノにも星5つをつけています。京都府平和大使協議会の事務所はミライノの2階にあるそうです。
京都市内で確認できる教団施設はミライノを含めても3か所です。北山家庭教会が消えた分だけ物足りない感を否定できません。
【外部リンク】
■HARBOR BUSINESS Online＞呼びかけ人や世話人に複数の自民党国会議員も。統一教会主導の新型コロナ終息祈念“1万人”イベントが国立施設で開催の“怪” 2021.03.30
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