札幌中島スポーツセンターが札幌中島体育センターになった

馳浩・石川県知事が、自民党の東京五輪招致推進本部長を務めていた当時、内閣官房報償費でIOC委員に贈答品を贈ったと発言したのは16日です。IOC委員の選手時代のアルバムを1冊20万円で100冊作成したのだそうです。

これが報じられると文科省から指摘があったようで、知事はその日のうちに発言を撤回しています。「事実誤認」の一点張りで幕引きをはかるつもりのようですが、何を「事実誤認」していたのかは明らかにされていません。

まあ、最初に語られたことが真実なのでしょう。多方面に影響が及んでしまうため、どんなに見苦しくとも否定するしかないわけです。五輪倫理規定違反を疑われかねない案件ですが、行為そのものよりそれを軽々しく喋ってしまうところに危うさが感じる向きは多かろうと思われます。

議員になってから全日に移籍しているようですが、You Tubeで公開されている動画を7本ほど視聴しました。対戦相手からすればスポット参戦の馳議員に負けることはできません。かと言って、国会議員に無様な負け方もさせられません。

国会議員にパイプ椅子を持たせるのは具合が悪いでしょうし、国会議員を流血させることもできません。結局、クラシックな寝技主体で善戦して予定調和的に負けるというブックしか描けません。意外性はありませんので、私の中では印象の薄いレスラーです。

話題性が欲しい全日と試合に出ること自体が選挙のための政治活動にもなる馳氏との思惑は一致していたはずです。

1988/02/7	札幌中島体育センター	●-◯越中詩郎
1992	名古屋レインボーホール	（ノーザンライトスープレックス）◯-●蝶野正洋
1992/11/23	両国国技館	長州力＆●馳浩ホーク・ウォリアー＆◯パワー・ウォリアー（一本背負い→体固め）
1998/05/01	東京ドーム	●-◯秋山準（変形エクスプロイダー→片エビ固め）
2000/01/09	福岡国際センター	●-◯三沢光晴（ランニングエルボー→片エビ固め）
2002/01/14	横浜文化体育館	●-◯川田利明（パワーボム→エビ固め）
2004/10/11	後楽園ホール	（ボストンクラブ）◯-●諏訪間幸平

細田氏にはどれだけ批判されようとも決して語らないという覚悟があったように私は感じています。馳知事の場合は、よせばいいのに自分から語って火消しに追われる醜態を晒しています。

墓場に持っていくものが多すぎるタイプだとは思えませんし、ボケる歳でもないはず。初当選からもう30年近く経過しています。プロレスの過去エピを語る感覚では済まされない話です。「二足のわらじ」がどちらも中途半端になるパターンなのかもしれません。

なお、馳氏は旧・統一教会（統一協会）から金銭支援は受けていないとしながらも、選挙支援や祝電を送るという付き合いがあったことは認めています。

さて、対越中戦の新日公式動画には「札幌中島体育センター」とのテロップが出ていました。以前から私が気になっていてまだ解決していないのが、「札幌中島スポーツセンター」と「札幌中島体育センター」はどちらが正しいのかという疑問です。

1970年代の空中写真では中島球場の南に屋根が見えます。画像中央のこの建物が1954年竣工の「北海道立札幌中島スポーツセンター」です。国体のために建てられた施設だそうです。

1971年にファンクスが馬場・猪木組を破ってインターナショナル・タッグ王座は海外流出します。まだ日本プロレスの時代です。1978年にはロックバンドのレインボー公演で観客の将棋倒しによる圧死事故が起きています。

1980年代になると、球場は取り壊されて駐車場になっています。西側には新しい建物が建てられています。新しい建物は1980年竣工の「北海道立札幌中島体育センター本館」です（現存）。従来の「～スポーツセンター」は「札幌中島体育センター別館」に改称されました。

藤原組長による長州襲撃事件で藤波が「こんな会社、辞めてやる」と言ったのは1984年、ハンセンと組んだ天龍が木村と組んだ馬場からピンフォールを奪ったのは1989年です。

幾多の歴史を刻んだ別館は2000年に閉鎖され、公園は道から市に移管されました。したがって、現存する施設は「札幌市中島体育センター」の名称となります。

「～スポーツセンター」も「～体育センター」も、どちらも正しかったことになります。