アメダス太宰府は移転して暑くなった? 福岡空港との比較

連続猛暑日記録

昨年、連続猛暑日記録を大きく更新して俄然脚光を浴びたのがアメダス太宰府です。従来の記録は岡山県のアメダス高梁が2020年8月9日~9月1日にかけて観測した24日連続でした。太宰府は7月19日から8月27日まで40日もの間、連続猛暑日を続けてしまいました。

年間の猛暑日日数も62日を数え、同年に観測された大分県のアメダス日田57日、愛知県のアメダス豊田55日をしのいで堂々の全国歴代1位です。

ここで気になるのは、アメダス太宰府が2014年3月に移転しているということです。移転前のアメダス太宰府は標高27mとされるここ(↓)にありました。2012年の航空写真です。画像中央がアメダスです。

移転前のアメダス太宰府

今では「とびうめアリーナ」と称される体育館の駐車場になっています。アメダス観測所は体育館の建設工事とともに追われてしまったわけです。

移転後のアメダス跡地

駐車場入口スロープの西側に昔のアメダスはありました。

住宅地に移転したアメダス太宰府

太宰府天満宮と移転前のアメダス太宰府とは3.2キロほどの距離があります。JR線と西鉄線に挟まれていたアメダス太宰府はJR線を飛び越えて1.9キロほど山側に移転します。

アメダス太宰府
アメダス太宰府(地理院タイルを加工)

そこは片側2車線道路沿いの「よりによってどうしてこんなところへ?」ぐらいの区画です。標高は52mになりました。1年前の私は、「標高が25m高くなりましたが、あまり関係はないようです」としましたが、細かく検証したわけではありません。

そこで、今回はもっとも近いアメダス観測所であるアメダス博多(福岡空港)と比較してみた次第です。まず年平均気温です。アメダス博多が2003年観測開始ですので、当年以降の比較です。

アメダス博多と太宰府の年平均気温

年平均気温ではアメダス博多とアメダス太宰府はほとんど同じような差で推移しています。移転の影響が感じられるグラフには見えません。

最高気温と猛暑日は?

次に最高気温です。前のグラフとはちょっと様相が異なります。移転前はイーブンと言ってもいいのに、移転後は太宰府の10勝1敗です。

猛暑日の日数でも歴然としています。アメダス太宰府がもし移転していなかったら、去年の連続猛暑日記録はなかったのかもしれません。

アメダス博多(福岡空港)

福岡空港の滑走路は1本です。アメダス施設は南側(34側)に設置されているようです。

アメダス博多

あまり雨の多い地域ではありません。

年降水量1137.0ミリ1046位/1285地点
年平均気温17.3℃96位/916地点
年最高気温36.7℃216位/916地点
年最低気温-2.1℃133位/916地点
年較差38.8℃725位/916地点
年平均風速3.5m/s138位/915地点
▲博多の0222年観測値(第3列は降順)
年降水量1677.0ミリ587位/1286地点
年平均気温17.9℃90位/917地点
年最高気温37.2℃224位/917地点
年最低気温-3.3℃118位/917地点
年較差40.5℃733位/917地点
年平均風速3.6m/s127位/916地点
▲博多の0223年観測値
年降水量1781.0ミリ660位/1285地点波照間
年平均気温18.4℃94位/916地点石廊崎
年最高気温38.2℃116位/916地点宮崎
年最低気温-0.6℃98位/916地点呉市蒲刈
年較差38.8℃735位/916地点
年平均風速3.6m/s121位/915地点網走
▲2024年の観測値(第5列は同等地点)

最大瞬間風速1位は2020年9月7日に観測された39.1m/sです。この台風10号は警戒が呼びかけられた状態で九州西岸を北上し、主に朝鮮半島で猛威を奮いました。野母崎では59.4m/sを観測しています。上陸直前で勢力を落としたのは台風9号とルートが重なり、九州近海の海水温が下がっていたためと言われています。

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