アジアの新型コロナ死亡率が低いのは交差免疫?

日本ではひとまず収束が見えてきた新型コロナですが、世界全体では4月以降のほぼ毎日8万人前後の新規感染者が増え続けています。なかなか下降局面に入らず、一進一退の状況が継続しています。

世界全体の新型コロナ新規感染者数

もう17回目になりますが、世界各国の新型コロナ致死率や死亡者の人口比を調べています。今回の規定打席は感染者1.6万人以上の39か国としました(前回は1.6万人以上が37か国)。表には、クウェート、エジプト、韓国、バーレーン、アイスランド、香港、サンマリノ、台湾、ベトナムの9か国を加えました。

国・地域感染者死亡者致死率人口比
全世界4,822,430318,8576.60.418
アメリカ1,508,95790,3696.02.746
ロシア299,9412,8370.90.194
ブラジル255,36816,8536.60.799
イギリス247,70934,87614.15.165
スペイン231,60627,70912.05.929
イタリア225,88632,00714.25.286
フランス180,05128,24215.74.336
ドイツ177,2898,0414.50.963
トルコ150,5934,1712.80.500
イラン122,7927,0575.70.851
インド102,2313,1693.10.023
ペルー94,9332,7892.90.858
中国84,0634,6385.50.032
カナダ79,4115,9607.51.593
サウジアラビア57,3453200.60.093
ベルギー55,7919,10816.37.893
メキシコ51,6335,33210.30.418
チリ46,0594781.00.252
オランダ44,4495,73412.93.354
パキスタン43,9669392.10.043
カタール33,969150.00.053
エクアドル33,5822,7998.31.611
ベラルーシ31,5081750.60.185
スイス30,6181,8866.22.195
スウェーデン30,3773,74312.33.730
ポルトガル29,2091,2474.31.219
シンガポール28,794220.10.038
バングラデシュ25,1213701.50.023
アラブ首長国連邦25,0632270.90.232
アイルランド24,2001,5476.43.169
ポーランド19,0809414.90.248
ウクライナ18,8765482.90.125
インドネシア18,4961,2216.60.033
ルーマニア17,1911,1266.50.581
イスラエル16,6502771.70.325
南アフリカ16,4332861.70.049
オーストリア16,3216323.90.706
日本16,3057494.60.059
コロンビア16,2955923.60.118
クウェート15,6911210.80.288
エジプト12,7646455.10.064
韓国11,0782632.40.051
バーレーン7,374120.20.073
アイスランド1,802100.60.295
香港1,05540.40.005
サンマリノ654416.312.059
台湾44071.60.003
ベトナム32400.00.000

感染者数では前回6位のブラジルが3位に浮上しました。ブラジルは5日間の増加数が6.5万人です。今後しばらく表彰台3か国は固定されるものと思われます。また、インドとペルーが中国を抜いて、中国はとうとう13位に落ちています。インドは11か国目でアジア初の感染者10万人台です。

死亡者数ではカナダがオランダを抜いて10位に入ってきました。日本は死亡者数で28位、感染者数では39位です。日本はけっして死亡者の少ない国ではありません。致死率はもう4.6%であり、5.5%中国や6.0%アメリカの後ろ姿が見えてきました。

全世界の致死率(死亡者/感染者)は6.6%で、このところ低下傾向にあります。致死率1位は相変わらずベルギーですが、ベルギーの致死率は頭打ちで、フランスが徐々に追い上げています。イギリスは感染者が増えているため致死率は下がっています。

一方で、カタールの致死率は0.04%です。シンガポールは0.08%、規定打席未満のベトナムは0%で、バーレーンが0.16%、香港は0.38%です。感染者が30万人に迫っているロシアも0.9%を維持しています。これほど地域によって致死率が異なるのは、やはり変異が生じているのではないかと思いたくなるわけです。

「人口比」は人口1万人当たりの死亡者数です。バングラディシュ、インド、中国、インドネシアが低いのは人口が多いからです。規定打席未満の国では、ベトナム0人、台湾0.003人、ウズベキスタン0.004人、香港0.005人、コンゴ0.007人、タイ0.008人です。全世界の数値としては0.418人ですが、アジアでこれを上回っている国はありません。

表には加えていませんが、人口1万人当たりの感染者数で「感染率」も求めています。感染率にしても、49人台のシンガポールを例外として全世界の6.319人を上回るアジアの国はありません。

日本の死亡者数が少ないと言われるのは、必ずしも真実の的を射ているものではないと私は理解しています。少ないのは日本ではなくアジアであって、日本はアジアではむしろ多いほうです。自然免疫なのか獲得免疫なのか、新型コロナにもある程度有効な交差免疫(交叉免疫)をアジア人は持っているのではないかとも思われます。

「回復者/(死亡者+回復者)」の計算式で回復率も求めていますが、回復率99%以上は、規定打席未満の国を含めてベトナム100%、シンガポール99.8%、カタール99.7%、バーレーン99.6%、ウズベキスタン99.4%、アイスランド99.4%、ジプチ99.3%、カザフスタン99.0%です。唯一の欧州勢アイスランドが光ります。

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