タイは非常事態宣言1か月で収束傾向

世界各国の感染者増加率、致死率、感染率などをウォッチしています。12回目となる今回の規定打席は感染者6000人以上の43か国です(5日前の前回は感染者4000人以上の46か国)。規定打席未満の国からルクセンブルク、アルジェリア、タイ、アイスランド、サンマリノ、台湾の6か国を表に加えました。

感染者増加率死亡者致死率
全世界2,721,3541.16191,2317.0
アメリカ869,1721.1849,9635.7
スペイン213,0241.0922,52410.6
イタリア189,9731.0825,54913.4
フランス159,4671.0421,88913.7
ドイツ153,3071.075,5753.6
イギリス139,2461.2118,79113.5
トルコ101,7901.242,4912.4
イラン87,0261.085,4816.3
中国83,8841.004,6365.5
ロシア68,6221.606150.9
ブラジル50,0361.363,3436.7
ベルギー44,2931.156,67915.1
カナダ43,2861.262,2415.2
オランダ35,9211.134,19211.7
スイス28,6771.051,5515.4
インド23,5021.447223.1
ポルトガル22,3531.148203.7
ペルー20,9141.455722.7
アイルランド17,6071.197944.5
イスラエル14,8071.111941.3
スウェーデン16,7551.212,02112.1
オーストリア15,0711.035223.5
サウジアラビア13,9301.681210.9
日本12,3681.203282.7
シンガポール12,0751.83120.1
チリ11,8121.211681.4
メキシコ11,6331.551,0699.2
エクアドル11,1831.245605.0
パキスタン11,1551.402372.1
ポーランド10,7591.184634.3
韓国10,7081.002402.2
ルーマニア10,4171.195525.3
アラブ首長国連邦8,7561.29560.6
デンマーク8,4081.134034.8
インドネシア8,2111.256898.4
ベラルーシ8,0221.68600.7
カタール7,7641.55100.1
ウクライナ7,6471.401932.5
ノルウェー7,4011.051942.6
フィリピン7,1921.154776.6
チェコ7,1881.082133.0
オーストラリア6,6611.02751.1
セルビア6,6301.111251.9
ルクセンブルク3,6651.04832.3
アルジェリア3,0071.1940713.5
タイ2,8541.03501.8
アイスランド1,7891.02100.6
サンマリノ5011.10408.0
台湾4281.0261.4

感染者数では前回8位のトルコと前回9位のイランが中国を抜きました。ブラジル12位→11位、インド17位→16位、ペルー20位→18位、サウジアラビア29位→23位、メキシコ31位→27位です。日本はサウジに抜かれて24位です。感染者1万人突破は前回の24か国が32か国になりました。

5日前からの感染者増加率では、シンガポールが1.83倍、サウジアラビアとベラルーシが1.68倍、ロシアが1.60倍です。ロシアは今月中に中国の感染者を上回るものと思われます。規定打席未満ではバングラデシュが1.91倍です。全体では1.16倍でした。

増加率の低い国は、中韓両国のほかに1.02倍のアイスランドとオーストラリア、1.03倍のオーストリア、1.04倍のルクセンブルクです。規定打席未満では1.01倍が香港、1.02倍がニュージーランドと台湾、1.03倍にアンドラ、タイ、マン島が続きます。

死亡者数ではドイツが前回9位から7位に上がっています。メキシコが1000人を超えましたので、死亡者1000人以上は16か国になりました。なお、シンガポールとサウジは、感染者は顕著に増えていますが、死亡者はそれほどでもありません。死亡者が増えない限りはコントロール下にあるのかもしれません。

致死率10%以上は、ベルギー、フランス、イギリス、イタリア、スウェーデン、オランダ、スペインです。規定打席未満ではアルジェリアとハンガリーが10%台ですが、なぜヨーロッパだけ致死率がこんなに高いのかは気になるところです。世界全体の致死率は徐々に上がってきており、とうとう7%台に到達しました。

致死率10%を超える国がある反面、1%に満たない国もあります。シンガポール、カタール、アイスランド、UEAなどです。規定打席未満の国では、ジブチ、バーレーン、香港、ウズベキスタン、オマーン、クウェートと今度は中東諸国が多くなります。

日本とタイの累積患者数

さて、タイの新規感染者数は3日連続で20人未満に収まっています。タイ全土に非常事態宣言が出たのは約1か月前の3月26日です。タイの感染者数が1000人に達した頃でした。当時の日本の感染者数は1400人ですから、たった400人差でした。

タイでは3月6日にムエタイのイベントが5000人規模で開かれました。政府も競技団体も中止を求めていたにもかかわらず強行開催されたと報道されています。1日の新規感染者の最多188人が記録されたのは3月22日です。

タイでは都市封鎖はおこなわず、封鎖したのはプーケットのみのようです。夜間の外出は禁止されていますが、昼間の外出自粛が要求されているのは70代以上または5歳未満、それに基礎疾患を持つ人たちに限られているようです。

県境を越える移動は完全に禁止されているわけではありませんが、全国に350か所の検問所を設けているそうですから、物流や通勤・通院以外での移動は事実上禁止されていると理解してよさそうです。

もちろん商業施設の多くは閉鎖されています。理美容も休業対象ですので日本より厳しいわけです。手の触れる部分を消毒すること、人と人の間隔を空けること、マスク着用などが営業継続の条件になっています。

したがって、電車やバスの座席は隣合わせで座れないように1個おきに×印がついていますし、エレベーターの床もテープで区切られています。検問所では非接触式体温計での検温も普通に行われているようです。

これほどの大差がついた決定的な要素が、タイミングの違いなのか、気候に依存するのか、メリハリの問題なのか、指導力に由来するのか、そこは私には判断しかねます。ただし、厳しい制限で自殺者も出ているという報道もあります。さじ加減は難しいようです。

バンコクの理髪店でも赤・白・青のサインポールを確認することができました。また、バンコクの信号機はヨコ型が主流ですが、主要道路の中央分離帯にはタテ型も併存しています。埋め込んだストビューは2011年12月撮影のものですが、なぜか親子連れが車道を歩いています。

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