イタリアンなサインポール

2019/05/22作成 2019/05/31更新

よく見かけるのに名前を知らない物体はたくさんあります。俗に「有平棒」や「ねじりん棒」と呼ばれることもあるそうですが、メーカーさんは「サインポール」と呼んでいます。 英語では「barber pole」だそうです。確実に通じるのは「散髪屋(床屋)さんの店先で回っている青白赤のクルクル」でしょう。

きっかけは2018年のGWに撮影した次の写真でした。形状は完全に理髪店のクルクルですが、お馴染みの青・白・赤のカラーリングではありません。一瞬「こんなところにイタ飯屋が…」とも思ったわけですが、正面に回ってみると普通に理髪店でした。パスタもビザも注文できません。

福井県大野市 赤・白・緑のサインポール

奥越の小京都とも呼ばれる福井県大野市の中心部に比較的近いところでした。道路がちょうどシケインになっています。小京都の共通点は深刻な戦災被害を免れたことです。日本海側で真っ先に狙われたのは同じ福井県内で軍港を抱える敦賀でした。福井市も富山とともに日本海側の地方都市としては過酷なまでの空爆を受けています。

大野は戦災被害こそありませんが、明治21年(1888年)と明治32年(1899年)に焼失規模1000軒内外の大火を経験しています。偶然ながら、明治期2度の大火の焼失範囲はちょうどこの道路が境でした。ここで消し止められたために、道路はまっすぐになる機会を失いシケインが残りました。

今年のGWには三重県伊賀市でもイタリアンなクルクルを見かけました。行きつけの理髪店主に尋ねたところ、イタリアンテイストの既成品があるそうです。ネット検索すると、Amazonでも楽天でも購入可能です。メーカーのカタログにもちゃんとイタリアン仕様がありました。

そこで、全都道府県制覇を目標にイタリアンなサインポールを設置している理容店をGoogle Mapとストリートビューで探してみました。

  1. ストリートビューで確認できることを条件とする
  2. 「緑・白・赤」のイタリアンテイストに限定し、バリエーションは無視する
  3. 青か緑か、赤かオレンジか、判別しにくいものは私のジャッジとする

イタリア国旗は旗竿側の左から「緑・白・赤」です。ハンガリーは上から「赤・白・緑」で、ブルガリアが「白・緑・赤」です。次のサインポールを私はオレンジと判定しました。「緑・白・オレンジ」はアイルランドで、その左右反転はコートジボワールの国旗です。

▲同型と思われるサインポールを他店舗でも見つけましたが、そちらは赤判定しました。

2019/05/30現在で、46都道府県68軒のイタリアンな理容店を見つけました。高知県については、Google Mapとストリートビューで調べられる範囲の県下全理容店のサインポールの有無とその色をMAP化してみました。

▲このMAPでは「青・白・赤」のトリコロールを「フレンチ」と呼んでいます。フランス国旗は左からこの順番で、オランダ国旗は上から「赤・白・青」です。「赤・白・水色」がルクセンブルク、「白・青・赤」はロシアで、三色旗に紋章が入るタイプも数か国ありますし、チェコも色合い的には同系統ですが、代表で「フレンチ」としました。

2017年度の衛生行政報告では高知県に理容所は953施設(全国で120965施設)あるそうです。MAPに反映できたのは、このうち368施設です。イタリアンな理容店は4軒見つかりました。4/368は0.42%です。500/120965が0.41%ですから、全国には500軒以上のイタリアンな理容店があるはずです。

また、4/953は1.09%であり、1300/120965が1.07%です。この10日ほどストビューで探してきた私の実感でもイタリアン比率は1%以上です。100軒以上探し回った県は数えるほどでした。したがって、イタリアンなサインポールの理髪店は全国に1000軒以上あるのではないかと思われます。意外に多いようです。

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