理髪店との意外な兼業、隣り合う理髪店

◆2019/09/04「自転車店と理髪店の兼業以上」、2019/09/12「お隣同士・お向かい同士の理髪店」、2019/09/28「隣り合う理容店(2)」の3ページを集約しました。

兼業

2016年から理容所と美容所の重複開設が認められています。理容師と美容師の双方の免許所持者なら1人で1つの施設を「理容所兼美容所」として開設することができます。理容免許所持者と美容免許所持者が結婚して、理美容店を開業するというケースは珍しくありません。この場合、入口や施設を同一にできません。

自転車店との兼業

人口が多いわけではない地域では、単独ではなかなか生計を維持できないものかもしれません。尾花沢市と山辺町で自転車店と理容店との兼業店舗がありました。夫婦なのか親子なのか、同一の建物内に自転車店と理容店が同居しているわけですが、どちらが先なのだろうという疑問が生じてきます。

夫婦だとすれば、資格が必要な理容店をあとから副業的に始めるというのは少し考えにくい話です。親子なら事情が異なります。もともと親が自転車店を営んでいるところに、子供が理容師免許を取得して、自宅兼店舗の一角で理容店を開業することは大いにあり得る話です。

設備会社との兼業

玄関にサインポールが置かれている設備会社を見かけたのは天童市です。家内工業的な設備屋さんではなく、それなりの規模です。専業主婦を潔しとしない奥さんなのかもしれません。建物の規模からして2世帯と思われますので、子育ては任せられる環境にあるのでしょう。

隣り合う理髪店

都市部で美容院が隣り合うことはさほど珍しくないでしょうが、地方で理容店が並ぶのはレアだろうと思われます。隣同士あるいは向かい同士のパターンを数例見かけました。この場合、両者の関係はギスギスしたものにならないのだろうかと気になります。

同時に開業するはずはなく、必ず先後があるわけです。A理容店の隣でB理容店を開業するということは、A理容店の顧客を一定数奪うことになります。A理容店がもう隠居を考えているということなら、ウエルカムかもしれません。そうでないことのほうが圧倒的に多いのではないかと思わなくもありません。

住居兼店舗として開業する場合、もともとそこに住んでいて近所付き合いもあるはずです。後発のB店舗のオーナーは、かつてはA店舗の客だったと考えるのが自然です。だとすれば、仁義を切ってからの開業でしょうから、あまり問題はないのかもしれません。

山形市(隣接)
山形の隣り合う理髪店

山形市北部の生活道路沿いに2軒の理髪店が並んでいますが、Aサインポール-A店舗-A駐車場-B車庫-B店舗-Bサインポールという順序ですので、サインポール間の距離が40m近くあります。そのうえ、一方が角敷地で玄関の向きが異なる関係で、あまり隣接しているという実感はありません。上から見ると隣接建物です。

尾花沢市(斜向かい)
尾花沢市の向かい同士理容店

2014年7月のストビューでは道路を挟んで向かい同士の理容店?でした。西側の建物は「理容○○○」のテントこそありますが、壁のコンセントの下には看板かサインポールを取り外した痕跡と思われる穴が見えます。ちょっと見では営業している風情はありませんが、ガラスドアにはチョキちゃんのステッカーが貼ってあります。ドアの内側には「お顔そり」の掛け軸もあります。

2019年8月のストビューではテントは撤去されていますが、Sマークのステッカーは外されておらず、定休日を示す看板が更新されており、ちゃんと月曜日になっています。この時点では閉業しているわけではないと思われます。

東側は2014年7月のストビューでは「△△△△」のSマーク看板がありました。2019年のストビューではこの看板が外されています。ただ、ガラス戸の向こうにはチョキちゃんマークのステッカーが残っており、こちらも閉業したとは断言しかねます。どちらもフェードアウト待ちかもしれません。

五所川原市(隣接)
五所川原市の隣接理容店

竜飛崎の階段国道で有名な国道339号線の旧道沿いです。まるで手形のような形状のコンクリ舗装部分が気になります。私道と回転広場なのでしょう。「Since 1969」を掲げている店が老舗筋なのでしょう。市の中心部ですから共存にあまり支障はないのかもしれません。

諫早市(隣接)

JR長崎本線の喜々津駅から踏切を渡ったところに2軒並んでいます。駅の北側は2007年に解体された工場跡地です。長らく更地でしたが、マンションが3棟建っています。2010年9月のストビューでは理容店が並んでいましたが、最新2021年3月のストビューでは一方が猫カフェです。

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