串本町鬮野川(くじのかわ)の隣は役場が移転したサンゴ台

鬮野川の「わ」→稚内

「ワッキーの地名しりとり」で、北海道初上陸中のワッキーは「写真を撮ってあげましょうか」作戦によって信楽町を引き出して無事に北海道を脱出します(札幌市中央区大通西の「し」→信楽町)。岐阜から本州最南端の和歌山県串本町に飛ばされた場所は橋杭岩です(岐阜市金華山天守閣の「く」→串本町)。

ゴールの三重県を縦断して串本に辿り着いたワッキーは、名古屋ナンバーの車を見つけて家族連れに声をかけます。橋杭岩付近の住所は串本町鬮野川です。「わ」でしりとりした結果は稚内でした。「わ」のしりとりは16回あり、そのうちの3回が稚内です(ほかに和歌山3回、輪島と和倉が2回)。

「読めない」より「書けない」が有名な鬮野川ですが、ズバリ鬮野川という河川もあります。串本町役場の所在地は鬮野川地区に隣接する串本町サンゴ台です。串本海上保安署もサンゴ台です。市役所はともかく海上保安署はその性質上、海の近くにあるのが一般的です。標高50mの海上保安署など聞いたことがありません。

橋杭岩付近(地理院タイルを加工)

串本は珊瑚の北限と言われていますが、サンゴ台という地名が昔からあったとは思えません。地理院地図の町役場マークは山中にあります。おそらく切土と盛土で整地されているはずですが、地理院地図にはまだ反映されていないのでしょう。移転したのは最近のはずです。

標高3mから標高50mの高台に移転

海上保安署が移転したのは2016年9月ということです。以前の庁舎は2階建てで標高3mの沿岸部だったようです。

串本海上保安署は、築後39年が経過し老朽化が著しいことに加え、現敷地は南海トラフ巨大地震による津波の想定浸水深が5~10mの地域に位置しており、津波により2階建ての庁舎全体が浸水し災害時における応急対策活動に支障をきたすおそれがある。

国土交通省>串本海上保安署安新規事業採択時評価資料

標高3mで2階建てなら10mの津波で屋上までつかります。しかも、本州最南端ですから地震発生から津波到達までの時間も短いわけです。3分という話もあります。2015年4月撮影のストビューです。

沿岸部どころか海まで10秒の立地です。まあ、海上保安部や海上保安署はどこもこんなものでしょうけど…。

合併で西から東に移籍

西牟婁郡(にしむろぐん)串本町が東隣の牟婁郡古座町と合併したのは2005年です。郡域をまたぐ合併でしたが、合併後の串本町は西牟婁郡ではなく牟婁郡に「移籍」しています。新庁舎が古座寄りにできるのは古座サイドとしても受け入れやすかったものと思われます。

串本町
串本町(地理院タイルを加工)

潮岬はいわゆる陸繋島です。陸繋砂州が旧串本町役場のあった中心市街地になります。砂州ですから両側は海で、津波時に避難できる高台はありません。

サンゴ台の住所は2008年からでした。2011年には2つの病院を統合してサンゴ台に町立病院を建設し、翌2012年には消防本部をサンゴ台に移転しています。串本町役場は今年7月に移転したようです。

地図とは深いもののようです。今回、私は「鬮野川の隣にサンゴ台という怪しげな地名があるぞ」→「海上保安署が標高50mにあるなんて」→「町役場も山中にあるじゃないか」と探ってみたら、こういうことでした。

潮岬の旧測候所(↑)

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