アサギマダラ蝶
1度だけ羽根に文字っぽいものが書いてある蝶をみかけたことがあります。まだスマホの時代ではなく、デジカメをガサゴソ取り出そうとしていたら逃げられてしまいました。
群馬県渋川市赤城町の赤城自然園では、アサギマダラ蝶にマーキングを施しています。マーキングされたアサギマダラは海を越えて南西諸島や沖縄で再捕獲されることがあります。2015年9月24日に放されたアサギマダラは11月17日に与那国島で捕獲されており、その移動距離は2000キロです。
2011年10月10日に和歌山でマーキングされたアサギマダラが83日後に香港で捕獲されたという事例もあるそうです。その距離は2500キロ近くになります。
蝶のサイズは片方の羽根の頭側の長さで示されることが多いようです。イラストの赤線が「前翅長」です。
喜界島の「蝶の道」
アサギマダラの「前翅長」は5~6センチだそうです。昆虫としては小型ではありませんが、雨の日やまして台風の日に進めるとは思えません。海上では飲み食いもできないわけですから、どの方向に陸があるかわかっていないと「遭難」するだけです。
2000キロを54日で移動した場合、飛行可能日を40日、1日の飛行時間を10時間とすれば、400時間で2000キロですから平均時速5キロです。不可能ではなさそうです。
喜界島には「蝶の道」があります。有名な「蝶に超注意」の看板です。
「水曜どうでしょう」ではこの「蝶の道」は通っていません。アサギマダラの季節ではありませんでした。大泉さんによる柳生博のモノマネは、アサギマダラではなく喜界島を生息の北限とするオオゴマダラでした。
マーキングは各地の高原や動物園や岬などの蝶スポットで行われているようです。
アラスカからタスマニアへ
オオソリハシシギは日本を経由することもある渡り鳥です。全長40センチということですから、カラスよりやや小型です。
発信機を取り付けられた生後5か月の幼鳥がアラスカからキリバス、バヌアツを経てオーストラリアのタスマニアまで1万3560キロをノンストップで移動したそうです。今年10月13日にアラスカ出発、タスマニア着が10月25日ということです。11日と1時間で1万3560キロですから時速51キロになります。
2014年11月、京畿道加平の天正宮博物館で開かれた「神氏族的メシヤ使命完遂のための国家メシヤおよび元老牧会者特別集会」で、韓鶴子氏はシギとマダラ蝶を引き合いに出して韓国教会幹部を叱咤しているようです。
アラスカからオーストラリアに渡るシギのように10日間不眠不休で努力したことがあるか、人間が鳥より劣っていていいのか、というアジテーションです。ゆでガエルを説く啓発セミナーの講師のようです。
クジラ、アザラシ、オットセイなどとともにツバメやアホウドリも半球睡眠ができるそうです。片目で泳いだり飛んだりしているということです。完全に眠ってしまうと、水中で窒息したり空から墜落することになります。11日ノンストップのシギも交互に半球睡眠しているものと思われます。
【外部リンク】
■赤城自然園>渡り蝶“アサギマダラ”情報
■くりえいとPEN>アサギマダラ情報ネットワーク
■全国郷土紙連合>(南海日日新聞社)石川県からはるばる喜界島へ 渡りチョウ「アサギマダラ」 1千キロ以上の旅
■ナゾロジー>アラスカからタスマニアまで休憩なし!? 渡り鳥のノンストップ飛行記録更新!
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