True World Japanは今も3男派なのか？

トゥルー・ワールド・フーズの日本法人・株式会社True World Japan（本社・中央区明石町）は2005年設立ということですので、この時点ではグループの会長は3男・文顕進氏だったはずです。同社Webサイトの企業理念は、いきなり「為に生きる」から始まります。

為に生きる実践
オーナーシップ
チームワークを大切にする
大きな夢を持つ
＋仕事を楽しむ
株式会社True World Japan＞企業理念

取引銀行が気にならないわけでもありません。メインバンクと思われるSBJ銀行は2009年開業で、日本ではシティバンクに次ぐ2番目の外資系銀行です。母体の新韓銀行は韓国で1982年に設立された比較的新しい銀行です。

SBJ銀行　東京本店　営業部
三井住友銀行　五反田支店
みずほ銀行　日本橋支店
東日本銀行　大崎支店
きらぼし銀行　目黒支店
株式会社True World Japan＞会社情報

日本橋はともかく、五反田、大崎、目黒は中央区明石町からは遠すぎます。本社はもともと五反田方面にあったのではないかと思われます。

【2022/11/17追記】2011年に東五反田5丁目から移転していました。また、辛宇淳（シン・ウスン）代表取締役社長は日本活魚で取締役の経歴があるようです。

東京メトロの和光検車区新木場分室は新木場4丁目にあります。有楽町線以外の車両も見かけます。荒川の対岸は葛西臨海公園で、車両基地を横切る歩道橋「緑と海の橋」が設置されています。True World Japanの東京営業所は車両基地の近くです。

同業者となる日本活魚の東京支店もご近所です。どちらも水産物の輸出入業者ですが、日本活魚は国内、True World Japanは北米が主な顧客のようです。日本活魚は輸入、True World Japanは輸出に力点があるものと思われます。

日本活魚の年商35.7億円（2016年度）に対して、True World Japanは63億（2020年前後？）です。日本法人だけでこの金額ですから、企業規模は桁違いということになります。北米の寿司店に食材を提供しているのがトゥルー・ワールド・フーズのグループです。

True World Japan福岡営業所は福岡空港の隣接地です。

日本活魚とは異なり、エンドユーザー向けの通販・デリバリーは日本ではやっていないようです。

旧・統一教会（統一協会）系では、主に1970年代後半から1980年代にかけて「一心天助」という屋号で魚の移動販売をしていました。これはアメリカでも行われていたようです。

取った魚は売らなければならない。パイオニアたちによると、そこで文が考えたのが、冷蔵車で一軒一軒売り歩き、同時に布教活動も行うことだったという。
東洋経済オンライン＞｢統一教会｣が米国に寿司を広めた知られざる経緯（5）　2022/07/20

どちらが先というより、日米ほぼ同時に始まったのでしょう。一種の行商ですが、移動販売にしても置き薬にしても、そこで終わるなら単なる経済活動です。伝道が絡むと話としてはややこしくなります。給食宅配サービスもそれだけなら経済活動です。

Wikiの「文顕進」には次のような記述があります。

トゥルー・ワールド・フーズ – 文顕進が会長を務め、米国にある日本食店やスーパーに水産物を卸している。
Wikipedia＞文顕進

また、ハッピーワールドの古田元男氏が社長だった時代もあるようです（2010年前後のトゥルー・ワールド・グループ）。どちらもソースにたどり着けませんでした。文顕進氏は文鮮明・韓鶴子夫妻の3男で、今は分派のFPAを率いています。