降雪99センチで積雪ゼロ、12月のアメダス寿都

寿都測候所が無人化されて特別地域気象観測所に移行したのは2008年です。気象庁Webサイトでは標高が33.4ｍとされています（旧測候所や気象台の場合は小数点1位まで表示されます）。

この標高は数メートル単位で地理院地図上の標高と異なる場合があります。アメダス差首鍋では10ｍ以上の差があるはずです。

観測露場は青マーカー付近です。地図の茶色のラインは等高線で、右上から10ｍ、20ｍ、30ｍです。青マーカーの近くを通っているのは30ｍの等高線です。

露場の地盤面は北東側道路より嵩上げされています。30ｍはあるのでしょうが、33ｍはなさそうです。

12月26日時点で積雪深ゼロの北海道の観測所は寿都、斜里、根室、大岸、白老、室蘭、浦河、静内、長万部、高松、熊石、江差の12地点です。

12月の寿都の降雪量は計99センチですが、積雪は12月20日が19センチでした。これが12月24日に1センチ、25日は0センチです。

23日に積雪14センチを観測した高知では、翌24日が8センチ、25日にはもう0センチです。高知の日平均気温は24日が5.8℃、25日が6.2℃でした。寿都も22日以降は3.5℃→2.4℃→3.5℃→2.7℃→4.0℃ですので、順調に溶けてしまったようです。

12月に降雪99センチで積雪0センチは北半球ではレアではないかと思われます。

寿都の2020年観測値は次のとおりです。風速計の高さは17.6ｍとされており、海に近いこともあって風は強い観測地点です。

▲アメダス寿都の2020年観測値

北海道では比較的暖かい地域ですので、年較差もそれほど大きくありませんが、2021年は最低気温がマイナス10℃台に達しています。