統一教会系の韓国語検定試験と韓国語教室

一般社団法人 訓民正音グローバル協会

「訓民正音」とはハングルのことです。一般社団訓民正音グローバル協会が編集した「韓国語能力検定試験解説集」は光言社から出版されています。

2015年6月13日に一般社団法人訓民正音グローバル協会主催で「日韓国交正常化50周年記念 講演と音楽の夕べ」と題する会合が開かれたようです。協会の理事長は末永喜久子氏ということです。(末尾外部リンク【1】)。

「777双」の末永氏は同年1月まで旧・統一教会(統一協会)の副会長を務めていました(後任の副会長が現会長の田中富広氏)。末永氏は平和統一聯合の会長を務めた鄭時東(チョン・シドン)氏の夫人であり、鄭氏は成約ビルの前所有者です。

加賀家庭教会Webサイトによれば、訓民正音グローバル協会の創設者は文鮮明氏ということです(そう思わせたいだけのことかもしれません)。

 韓国語の普及を通じて、日韓の友好と親善、文化交流の促進を目指す訓民正音グローバル協会は、文鮮明総裁がハングルと韓国文化を世界化させる事業を活性化させようと、日本の在日同胞社会を中心に、2011年5月に創設されました。日本全域に渡って、ハングル教師400人と学生5000人余りが一緒にしている団体であります。

加賀家庭教会>第5回 訓民正音検定試験(韓国語検定試験)実施 (2016年11月13日(日))

検定試験の会場が教団施設という例もあるようです。一定数の受験者を集めて会場になっただけで、部外者が教団施設で受験したわけではなさそうですが…。

11月9日、訓民正音グローバル協会が主催する第三回韓国語検定が札幌教会聖殿を会場に行われました。

札幌家庭教会>訓民正音韓国語検定 2014/11/10

この一般社団法人訓民正音グローバル協会が各種「関連団体リスト」に掲載されているケースはないものと思われます。私の「統一教会(統一協会)関連施設MAP」には掲載しました。

情和企画と友情企画

ご自身のサイトに2011年から2017年2月まで訓民正音グローバル協会の事務局長を務めたと書かれているのが、オルチャン先生こと李鍾仁(イ・チョンイン)氏です(末尾外部リンク【2】)。同じ「777双」だそうです。私は顔写真に見覚えがあります。「平和統一聯合」の動画です。

お名前を確認できるように動画は2:56から始まる設定で埋め込みました。3:01で「情和企画」も読み取れます(清和企画なら面白かったかもしれません…)。ちなみに、鄭時東氏が代表取締役を務めるのは「有限会社友情企画」です。

埋め込んだ動画は「Jonginと一緒」シリーズで「花と緑のまちづくりフェアに出店」というタイトルです。このときは「リリエ」の屋号?で出店しています。なお、一連の動画ではJUNSE国際学院世一観光も取り上げられています。

「花と緑のまちづくりフェア」は八王子商工会議所が主催する行事です。情和企画は京王線北野駅前にあるようです。私が顔を覚えていたのは、この人とあの人が顔見知りである可能性は高いのだろうと思いながら視聴していたからなのでしょう。

李鍾仁氏は2012年1月に鮮文大学から功労賞の表彰を受けているということです。「情和企画」あるいは「Jowa企画」は法人登記されていませんでした。杉並区に登記上の本店を置く法人の代表取締役と李鍾仁氏の主体者は同姓同名です。

鄭時東・末永喜久子夫妻もそうですが、夫婦であっても別人格です。祝福家庭の場合、教義上どうなるのか私は存じていませんけど…。

茂木幹事長のパー券疑惑

「FLASH」が自民党・茂木幹事長について、昨年4月の派閥パーティーのパー券を旧・統一教会(統一協会)現役信者が複数枚購入したことを報じています。

「Aさんは在日韓国人の女性で、合同結婚式で外国人男性と結婚した『祝福家庭』です。結婚してからは、夫と貿易関係の会社を設立、経営しています。20代のころから、教団のために働く献身者になっています。おもな仕事は国政、地方を問わず自民党議員への選挙ボランティア。今でも固い自民党支持者です」

SmartFLASH>自民党・茂木敏充幹事長の大ウソ…統一教会信者にパーティ券を売っていた!【領収書を独占入手】 2023.01.24

これは十分にあり得る話です。もともと自民党の質問項目は「旧統一教会及び関連団体からの寄付やパーティー収入の有無」を問うたものです。信者個人が購入したものは無理に答えなくてもいいように最初から仕組まれています。答えた自民党議員もいたのでしょうが、答えるかどうかは任意です。

したがって、報道されていることが事実だとしても茂木幹事長が虚偽申告したとは言い切れないことになるはずです。情和企画の李鍾仁氏のように名前を出して活動している信者ばかりではないはずです。

さて、情和企画では韓国語会話講座や韓国料理教室を主に八王子の「クリエイトホール」と呼ばれる施設で開催していたようです。正式名称は「八王子市生涯学習センター」ですので市の施設です。JR八王子駅からも京王八王子駅からも至近距離です。

八王子市生涯学習センター(クリエイトホール)

八王子市議会では自公の反対で断絶決議に至っていないはずです。

韓国語検定試験

韓国語検定には、公益財団法人韓国教育財団による「TOPIK(韓国語能力試験)」があります。世界90か国で共通問題が出題されるそうです。問題文も韓国語です。実質的には韓国政府教育省が主催しており、完全にオフィシャルな資格ということになります。試験は年3回です。

日本の感覚では1級は2級より上ですが、この試験では6級が最上級です。3級以上では4択の聴き取りと読解に加えて記述式試験も付加されます。TOEICは990点満点ですが、TOPIKは300点満点です。点数は2年間有効で、点数に応じて級が付与されます。

第1回試験が1997年の韓国語能力試験に対して、1993年に第1回試験が行われた「ハングル能力検定試験」もあります。特定非営利活動法人ハングル能力検定協会が主催しており、試験は年2回の試験で1~5級と準2級があります。

ハングル検定は1級のほうが上級です。準2級までは日本語による出題です。1級では面接もあるようです。履歴書に書けるのはTOPIKが4級、ハン検が準2級辺りになるようです。

訓民正音グローバル協会の検定試験は2012年が第1回です。7級まであるようですが、今でも試験を実施しているのかどうかわかりません。ちょうど李鍾仁氏が事務局長を退いたぐらいの時期に「訓民正音検定試験」は消滅してしまったかもしれません。

各種関連団体リストに載っていないのは、昔はなかったうえに今は休眠状態だからだと言えそうです。いずれにせよ、韓国語教室を入口にするケースは大いにあり得ます。

【外部リンク】
(1)■世界日報>「言葉は道具」、女優の黒田福美さんが講演 2015/6/16
(2)■オルチャン>代表者の挨拶

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