藤枝家庭教会、「速やかな退去」はどうなった?

※2022/08/25付「三条市の統一教会はエルビービルの2階」のページに収めていた藤枝家庭教会の項目を分割のうえ加筆しました。

素通りするだけの藤枝

藤枝宿は東海道五十三次22番目の宿場です。東海道新幹線(青)と東名高速道路(水色)は藤枝市を素通りします。サッカーに興味がなければ、まず振り向かれることがないのが藤枝です。

藤枝市
藤枝市(地理院タイルを加工)

それでも新東名(緑)なら藤枝市をすっぽり横切ることになり、東海道線(赤)にはちゃんと藤枝駅があります。私は「富士(山の)枝(葉)」ぐらいの由来だろうと安易に思っていましたが、そうではないようです。

藤枝市Webサイトでは、平安末期に源義家が後三年の役を収めるために東北に向かう際、若一王子神社に立ち寄り、裏山の松の木に蔓で絡んだ藤の花が咲き誇っているを見て詠んだ和歌を由来としています(末尾外部リンク1)。

松に花 咲く藤枝の 一王子 宮居ゆたかに 幾千代を経ん

藤枝市サイトでは「いく千代をへん」と表記されており、ちょっと意味が取れませんでした。なかには「幾千代を辺」としているサイトもあります。「辺」ではますますわからなくなりますが、「経ん」ならわかります。「どれほどの時代を経てきたのだろう」ぐらいの意味合いなのでしょう。

若一王子神社

藤枝家庭教会

藤枝家庭教会は藤枝駅から徒歩12分ほどの3階建てのビルです(右上の青マーカー)。

藤枝家庭教会
藤枝家庭教会(地理院タイルを加工)

2016年に駅前3丁目(赤マーカー)から移転しています。移転前のストビューは6回分あります。

2012/06「真の家庭運動推進協議会藤枝支部」の表札
2014/08「真の家庭運動推進協議会藤枝支部」の表札
2018/10(古家あり)
2019/07更地(コインパーキング)
2020/12更地(月決め駐車場)
2022/09更地(月決め駐車場)
▲移転前:藤枝市駅前3-11-18(2階建て、2001年3月入居)

2014年8月撮影のストビューです。ブロック塀に「真の家庭運動推進協議会藤枝支部」の表札が出ていますが、教団名はストビューでは確認できません。

移転前の建物は解体され、最新2022年のストビューでは更地です(駐車場)。

自民県議が創業した会社が貸主

移転後のビルは2015年2月以前のストビューでは空きビルですが、2017年10月のストビュー以降「藤枝家庭教会」の袖看板が掲げられています。

2012/06~2015/02「管理地」のプレート
2017/10~2023/06「藤枝家庭教会」の袖看板
▲移転後:藤枝市青木3-13-1(県道33号沿いの3階建て)

2022年9月撮影のストビューです。最新2023年6月のストビューでも「藤枝家庭教会」の袖看板が掲げられてます。

最新2023年6月のストビューです。玄関にズームしました。玄関内には椅子、鉢植え、幟などを確認することができます。今年6月の時点ではまだ入居しているようです。

この建物は自民系会派の落合慎悟県議のご子息が経営する会社の所有で、当該県議は地元紙に対して「速やかな退去をお願いしている」と語っています(末尾外部リンク2)。去年8月の話です。中日新聞によれば、空調設備会社がビルを取得したのが2015年9月ということです(末尾外部リンク3)。

2015/09落合県議創業の空調設備会社が賃貸用に購入
2015/11教団と間で賃貸借契約締結
2016/01入堂式(土地建物解怨孝情奉献礼式)
▲賃貸借の経緯

「速やかな退去」の件はどうなったのでしょうか。私は続報を待っています。
(A)〇月に退去予定(または退去済み)
(B)退去を求めたが、同意は得られなかった
(C)実際には退去を求めていない

落合県議は今春の統一地方選では無投票当選でした。

【外部リンク】
(1)■藤枝市>藤枝のいわれ
(2)■あなたの静岡新聞>旧統一教会にビル1棟賃貸 自民・落合県議 息子経営 2022.8.18
(3)■中日新聞>旧統一教会にビル賃貸 自民・落合県議の親族企業 2022年8月19日

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