四万十川下流のアメダス中村は四万十市

1946年の昭和南海地震では全国で1300人台の死者が出ていますが、その半分は高知県です。当時の中村町が最多の270人台ということです。死因は圧死または焼死だったようです。

▲南海トラフ地震

四万十川市役所（旧・中村市役所）は、四万十川の河口から8キロほどです。距離がありますので、中心部では津波の被害は少なかったようです。アメダス中村は市役所から赤鉄橋で四万十川を渡ったところです。地図の赤マーカーは周辺のアメダス観測所です。

アメダス観測所は公共施設内に設けられているケースが多いわけですが、アメダス中村のストビューを見ると敷地がブロック塀で囲われており、民家の跡地のような佇まいです。接面道路も狭く裏は畑です。標高は8ｍとされています。

2020年の観測値は次のとおりです。最高気温は39.8℃で全国9位でした。江川崎に続く高知では2番目の40℃到達には至りませんでした。日照時間は全国27位になります。

▲アメダス中村の2020年観測値

1976年観測開始で39℃台は5回あります。2020年の8/13は37.9℃、8/14は39.8℃、8/15は39.7℃で3日連続全国1位でした。40℃のポテンシャルは備えているものと思われます。年平均気温は次のように推移しています。

2021年の最高気温は36℃にとどまりました。年降水量は3000ミリを超えて全国60位です。1月9日のマイナス6.9℃はアメダス中村では21世紀最寒です。

▲アメダス中村の2021年観測値

2022年も最高気温は36℃台でした。

▲アメダス中村の2022年観測値

アメダス中村の所在地は「四万十市入田」です。「入田」は重箱読みの「にゅうた」のようですので、大友氏一族の入田氏由来なのかもしれません。地名としての「入田」は「にゅうた」が多数派です。