信号機にはタテ型とヨコ型があります。欧米はタテ型ですが、アジアは比較的ヨコ型が多く、韓国や台湾だけでなくスリランカやバングラデシュでもヨコ型です。日本では歩行者用信号とか鉄道の信号こそタテ型ですが、車両用の信号機はヨコ型が主流です。

日本の場合、雪の深い地域の車両用信号はタテ型となるのがスタンダードです。北海道の伊達市、網走市、稚内市、名寄市、根室市、七飯町(ななえまち)、幕別町、新ひだか町の8自治体について、Google Mapで信号機マークを拾ってストリートビューで車両用信号機のタテ・ヨコを調べてみました。
直接のきっかけが「北の湘南」の伊達市ですので、伊達市と人口規模が近い自治体を地域バランスを考慮して選びました。設置箇所のカッコ内は(縦-横-混合)、設置台数のカッコ内は(縦-横)です。設置箇所の「縦率」は縦横混合交差点を「0.5」で計算しています。
自治体 | 信号機設置箇所 | タテ率 | 信号機設置台数 | タテ率 |
---|---|---|---|---|
伊達市 | 77(41-34-2) | 54.5% | 327(188-139) | 57.5% |
稚内市 | 105(100-3-2) | 96.2% | 434(423-11) | 97.5% |
網走市 | 113(101-7-5) | 91.6% | 485(443-42) | 91.5% |
根室市 | 75(50-25-0) | 66.7% | 334(217-117) | 65.0% |
名寄市 | 107(105-1-1) | 98.6% | 465(460-5) | 98.9% |
幕別町 | 59(52-7-0) | 88.1% | 261(232-29) | 88.9% |
新ひだか町 | 52(25-25-2) | 50.0% | 217(97-120) | 44.7% |
七飯町 | 56(52-2-2) | 94.6% | 226(217-9) | 96.0% |
若干の漏れはあるでしょうから厳密な数値というわけではありませんが、同じ北海道内でも意外に幅があります。新ひだか町では設置箇所でイーブン、設置基数としては横型のほうが多数派です。
縦率が9割以上だったのが稚内、網走、名寄、七飯です。最北端の信号機がヨコ型だったのは計算違いでした。実は声問付近に横型があることは知っていました。雪国では縦が多いといっても一律ではありません。
カンボジアの首都・プノンペンの横型信号機は2014年8月のストビューです。
タイも横型です。2018年9月のストビューを埋め込んでいます。
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