スウェーデンの新規感染者が急増傾向

世界の累積感染者数は700万人を超え、死亡者数も40万人に達しています。死亡者数を感染者数で割って致死率を計算すると5.7%になります。日本の致死率は5.4%です。この5日間の新規感染者は62万人でこれまでの最多です。世界規模ではまったく落ち着いていません。

21回目の集約となりますが、今回は累積感染者数45位(日本)以上を規定打席とし、表には韓国、マレーシア、タイベトナムの4か国を加えています。

国・地域感染者死亡者致死率感染率
全世界7,033,333403,1315.79.217
アメリカ1,942,363110,5145.759.027
ブラジル691,75836,4555.332.777
ロシア476,0435,9631.332.634
イギリス287,62140,62514.142.592
インド258,0907,2072.81.889
スペイン241,55027,13611.251.683
イタリア234,99833,89914.438.811
ペルー196,5155,4652.860.448
フランス191,10229,15815.329.342
ドイツ185,8698,6894.722.255
イラン173,8328,3514.820.965
トルコ170,1324,6922.820.392
チリ134,1501,6371.270.784
メキシコ117,10313,69911.79.179
パキスタン103,6712,0672.04.787
サウジアラビア101,9147120.729.739
カナダ97,1737,8778.125.974
中国84,1914,6385.50.587
カタール70,158570.1247.733
バングラデシュ68,5049301.44.202
ベルギー59,3489,60616.251.433
ベラルーシ49,4532760.652.320
南アフリカ48,2859982.18.246
オランダ47,9456,03512.628.043
スウェーデン45,1334,69410.444.971
エクアドル43,1203,6218.424.819
コロンビア39,2361,3193.47.794
アラブ首長国連邦38,8082760.739.718
シンガポール38,296250.165.982
ポルトガル34,8851,4854.334.114
エジプト34,0791,2373.63.395
クウェート32,5102690.877.276
インドネシア32,0331,8835.90.864
スイス30,9721,9236.236.052
ウクライナ28,0778052.96.382
ポーランド26,7801,1614.37.068
アイルランド25,2011,6796.751.620
アルゼンチン22,7946642.95.090
フィリピン22,4741,0114.52.079
アフガニスタン20,9173691.85.498
ルーマニア20,6041,3346.510.640
ドミニカ共和国19,6005382.718.251
イスラエル17,9152981.721.029
オマーン17,486810.535.148
日本17,0579205.41.345
韓国11,8142732.32.306
マレーシア8,3291171.42.607
タイ3,119581.90.448
ベトナム33200.00.034

インドが累積感染者5位に浮上しました。私は5月25日付「今のペースなら3週間後には5位以内が見込まれます」と書いていますが、3週間かかりませんでした。4位はもう楽勝ですが、3位のロシアも伸びていますので、メダル圏内はまだ見通せません。

前回TOP10に入ったばかりのペルーは感染者数8位に上がっています。チリも2週間後にはTOP10入りしそうです。南アフリカの新規感染者も5日単位で4900人→6000人→8400人→1万2000人と増え続けています。

一方、冬の南半球でもオーストラリアとニュージランドは減り続けています。ニュージーランドに至っては5月21日を最後に感染者が出ていません。ということは、秋冬の第2波を迎えずに済む可能性もなくはないわけです。ニュージーランドの人口は478万人ですので北海道より少ないわけですが…。

致死率で注目されるのはメキシコです。5日前の前回は10.9%でしたが、今回は11.7%に上がっています。逆に、致死率が低下したのはスウェーデンです。5日前の11.6%が10.4%に下がりました。スウェーデンの場合は感染者が増えているために致死率が下がっています。

スウェーデンの新規感染者数
スウェーデンの新規感染者数(Johns Hopkins大)

今回の表には久々に人口1万人当たりの感染者数を加えてみました。カタールの感染率は1万人当たり247人で、集団免疫に一番近い国です。規定打席未満のサンマリノもようやく200人に達しました。やはり規定打席未満のバーレーンは次回で100人の大台に乗りそうです。

2か月ほどイーブンペースだったスウェーデンの急増が気になりますので、北欧4か国を比較してみました。「人口比」は人口1万人当たりの死亡者数です。ここ数日の感染者増加に関する報道は見当たりません。

感染者死亡者致死率人口比感染率
スウェーデン25位16位10.4%4.7人45人
ノルウェー61位59位2.8%0.4人16人
フィンランド68位50位4.6%0.6人13人
デンマーク54位39位4.9%1.0人21人
北欧4か国の感染者数等

スウェーデンは高齢者には外出自粛を求め、大規模イベントが禁止される以外には経済活動を止めておらず、小中学校については休校していません。死亡率が高いとしても、経済も教育も他国との比較ではほぼダメージがありません。

医療崩壊が起きない限り、これも選択肢の1つとして私の中では理解の範囲内です。何が正解なのか結論を急ぐことはないのだろうと思われます。評価は短くても2~3年のスパンで下されるべきです。

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