吉見町・川幅日本一付近の河川敷で火災

アメダス鴻巣

埼玉県吉見町の荒川河川敷で2月3日昼過ぎに火災が発生し、すくなくとも4時間以上燃え続けているようです。鎮火したという報道はありませんが、続報がないのは人家の近くではないからなのでしょう。

ちょうど先日、前橋、伊勢崎、寄居の1月の降水量が0.5ミリだったと取り上げたばかりです。去年も足利で山火事がありましたが、やはりこの時期の北関東は乾燥に注意する必要があります。火災現場の吉見町に近いアメダス観測所は荒川対岸の鴻巣市役所に設置されています。雨量のみの観測です。

アメダス鴻巣

アメダス鴻巣の今年1月の降水量は6日に1ミリ、11日に6ミリで計7ミリです。2019年から2021年までの月別降水量は次のとおりです。2020年12月は月間0ミリでした。

月降水量

年間降水量は次のとおりです。雨が少ないのは冬だけではありません。

2020年1195.5ミリ1131位/1293地点
2021年1150.5ミリ1057位/1293地点
▲2020年と2021年の降水量

川幅日本一とは

火災現場は「川幅日本一」地点のすぐ近くです。Googleさんの検索ボックスに「川幅日本一」を投げ込んでみました。

川幅日本一

どうしても「詐欺」という穏やかならぬサジェストワードがついて回るようです。札幌時計台や高知はりまや橋は、そのサイズ感が期待値に満たないため「がっかり名所」認定されるわけですが、勝手に想像を膨らませたのはこちら側です。紹介した側にあまり責任はありません。

「川幅日本一」については、それをアピールする側が罪深いかもしれません。すくなくとも「景勝地」ではなかろうとGoogle先生には強く異議を申し立てたい気分になります。

川幅日本一地点
川幅日本一!(地理院タイルを加工)

誰が言い出した?

地図の青マーカーが鴻巣市役所(アメダス鴻巣)です。荒川を挟んで西側が吉見町になります。「川幅日本一」のポールが誇らしげに立っているのは赤線で示した御成橋の鴻巣市側です(吉見町側にもポールはあります)。実際の最長区間は御成橋の北側になるようです。ピンクの線は適当に引いたものです。

鴻巣市観光協会のWebサイトには「川幅が2537メートルで日本一であることが、国土交通省の調査により…分かりました」と記載されています。

観光協会の川幅日本一
鴻巣市観光協会>観光スポット

そこで、国土交通省荒川上流河川事務所のWebサイトを探ってみました。

国交省・荒川に出かけてみよう
国土交通省荒川上流河川事務所>荒川へ出かけてみよう

えっ! まるで他人事のように「日本一ともいわれています」って。あんたが言い出したのではなかったのかい?…と、私の心が叫びたがっています。

2537mは堤防間の距離

川幅2.5キロに橋が架かっているなら、その橋は全国ランクで10位以内に入ります。県道27号線の御成橋は全長800mほどです。2012年7月のストビューを埋め込みました。

道路標識の奥に見える赤い橋桁が御成橋です。正面の橋の長さは80mほどしかありません。2,537mとは堤防から堤防までの距離ということです。

吉見町側の堤防です。2021年4月撮影のストビューを埋め込んでいます。

手前の小さな川は関係ありません。この堤防から鴻巣市側の堤防までが2.5キロというだけのことなのでした。それを「川幅」と呼んでいいのかどうかという議論は必要だろうと思われます。堤防のない川や堤防が片側だけの川は川幅がないことになってしまいます。

堤防間の県道27号線沿いには松本木材店さんや田島建設さんなど50世帯近くがお住まいのようです。信号機の丁字路もあります。水増しの2.5キロですから、「詐欺」呼ばわりされるのも仕方がありません。ツッコミ待ちはどちらかと言うと関西のセンスのように思えます。

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