小樽商が小樽未来創造へ
2020年度限りで閉校となった小樽商業高校の跡地に国立小樽海上技術短期大学校が移転したのは2022年2月15日ということです。統合先の小樽工業高校には2018年度から小樽未来創造高校が開校しています。
![旧・小樽商](https://set333.net/wp-content/uploads/2022/03/220303otaru.png)
小樽市の人口は2020年国勢調査の速報値で111,299人でした。住民基本台帳人口は2020年9月末で112,961人です。その差は約1,600人となります。住民基本台帳人口は2022年1月末で110,250人ですので、早ければ今月中にも11万人割れしそうです。
人口(2020年国勢調査) | 111,299人 | 236位 | /1740区市町村 |
人口(2015年国勢調査) | 121,924人 | 231位 | /1740区市町村 |
5年間の人口増減率 | -8.7% | 1,337位 | /1737区市町村 |
人口(1960年国勢調査) | 198,511人 | 56.1% | ←ピークの何% |
平均年齢 | 54.5歳 | 371位 | /1740区市町村 |
老齢人口比率 | 36.3% | 411位 | /1740区市町村 |
外国人 | 607人 | 525位 | /1740区市町村 |
小樽商大の手前が旧・小樽商
小樽商の北側の道路には歩道に「地獄坂」の標識が立てられています。2019年6月撮影のストビューを埋め込みました。
Google Mapで「地獄坂」を検索すると、下の地図のピンクの部分が表示されます。「地獄坂」案内標識は緑の▲マーカーです。標識の勾配10%とは水平距離100mで垂直距離10m上がっていることを意味します。
![2つの地獄坂](https://set333.net/wp-content/uploads/2022/03/220304jigoku.png)
旧・小樽商の敷地内には標高100mの等高線が通っています。隣は小樽商大(国立)です。小樽商大の敷地の奥にある野球部のグラウンドには標高150mの等高線が通っています。100mの等高線と150mの等高線の間の距離は道のりで550mですので、平均勾配は9.1%です。
ピンク部分の全体なら1250mで118m上がっており、この区間の平均勾配は9.4%です。ちなみに、ダイハツのCMで有名な鳥取と島根を結ぶ江島大橋は鳥取側で5.1%、ベタ踏み坂の島根側でも6.1%の勾配です。
もう1つの地獄坂
小樽の「地獄坂」とは、小樽商高や小樽商大の坂道のことだと私は認識してきましたが、どうやらそれだけではなさそうです。
国道5号の産業会館前の交差点から、山に向かって続く急な坂が地獄坂です。坂の途中には、小樽警察署、税務署、法務局などがあります。このように、市民には敷居の高い官庁が多いことが坂の名の由来だと言われています。
小樽市>おたる坂まち散歩 地獄坂と警察署の桜(広報おたる2003年5月号)
上の地理院地図の青線区間になります。この青線区間を地図上で計測してみると460mで26m上がっており、その平均勾配は5.7%になります。ベタ踏み坂クラスではあります。地獄坂が2つあるというより、連続しているという見方もできそうです。
この昔の広報誌の連載ものを読み進めていたら、それはないだろうという略図を発見しました。
![略図](https://set333.net/wp-content/uploads/2022/03/230303kyokai.png)
富岡カトリック教会は小樽観光名所の1つです。私の記憶が正しければ、幹線道路から100m以上奥まったところにあったはずです。計算なのか偶然なのか背中に日差しを浴びる立地でした。実際の位置関係はこうです(税務署は法務局とともに港湾部に移転しています)。
![富岡聖堂](https://set333.net/wp-content/uploads/2022/03/230304seidou.png)
略図では教会と直行寺が対面にあるかようになっていますが、むしろ税務署(跡)に近い場所にあります。略図だとしてもこれは許容範囲外のように思えます。
税務署(跡)と教会は近いだけで、税務署(跡)から直接教会に行けるわけではありません。それを表現した結果、教会を道路に寄せたのでしょう。妙に道をデザインしてしまったのが失敗だったということになりそうです。
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