北照高校跡地の石碑に電話ボックスと歩道橋

1934年の第20回ウラ優勝校

1934年第20回大会は呉港中が優勝しています。全国大会におけるウラ優勝校は札幌商であり、北海道大会では小樽商です。

(全国・決勝)呉港中2-0熊本工
(全国・準決勝)熊本工4-0市岡中
(全国・準々決勝)市岡中13-4京城商
(全国・2回戦)京城商9-8札幌商
(北海道・決勝)札幌商4-3旭川中
(北海道・準決勝)旭川中7-4旭川師範
(北海道・1回戦)旭川師範7-2小樽商
(小樽・リーグ戦)小樽商11-1北海商
(小樽・リーグ戦)小樽中9-3北海商

北海道大会は札幌3校、東部1校、中部2校、南部1校、小樽1校の計8校によるトーナメントです。小樽予選は3校のリーグ戦が行われています。小樽商は小樽中に12対6、北海商に11対1で連勝しています。

小樽中は北海商に9対3で勝っていますので、ややイレギュラーではありますが、北海商を1934年のウラ優勝校とすることに抵抗はありません。

移転前の北照高校は?

北海商は現在の北照高校です。

1901年明治34年7月私立小樽商業(乙種程度)創立
1915年大正4年2月私立北海商業学校に改称
1944年昭和19年4月北海工業学校に改組
1946年昭和21年4月北海商業学校に再転換
1948年昭和23年3月学制改革で北照高等学校
1980年昭和55年12月新校舎に移転
▲北照高校の沿革

同校Webサイトには「昭和55年12月 新校舎建設工事落成し、移転する。」とあるだけで、移転前の所在地に関する記述がありません。Wikiも同様です。

1980年12月 – 現在地に移転。

Wikipedia>北照高等学校(2017/09/03閲覧)

私は移転前の北海商の所在地を知りたいのです(ウラ優勝校MAPとしては1934年当時、商業高校MAPとしては1948年3月時点)。

跡地は「札樽・すがた医院」

「北照高校 跡地」で検索したところ、次のページがヒットしました。

現在最上2丁目にある甲子園の常連北照高校は、昭和55年(1980年)まで緑第一大通りと緑第二大通りの間、正法寺通りにあった。現在跡地は、マンションと病院が建っている。そこには緑第一大通り沿いに、ひっそりと北照高校跡地の石柱が建てられている。

おたるくらし>北照高校跡地

おかげさまでこれをヒントにたどり着くことができました。正法寺の表参道入口です。2019年6月撮影のストビューを埋め込みました。

道道697号線沿いで、今では珍しくなった歩道橋と電話ボックスが目印です。もともとは正法寺の借地だったものと思われます。

北照高校の跡地
北照高校(地理院タイルを加工)

1960年代の空中写真ではたしかに校舎らしい建物を確認できます。グラウンドが見当たりませんが、近くの小樽公園には体育館も陸上競技場も野球場もあります。病院の院長さんは神戸出身ということですので、OBではありませんでした。

なお、商業高校の普通科転換に際して「しょう」の音を残して校名を変更するパターンが1990年代以降、各地で見られるようになりましたが、その先駆となったのが北照高校です。

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