1932年はウラ不成立、准ウラが2校

1932年の第18回大会ではウラ優勝校が不成立です。全国大会におけるウラ優勝校は京都師範です。

  • 中京商4-3松山商3-0明石中3-0八尾中2-0京都師範

京津大会は6校によるトーナメントでした。このトーナメントでは、京都1位も滋賀1位も初戦をシードされていません。府県1位は形式的なものだったようです。

全国大会で初戦敗退した京都師範に京津大会決勝で負けたのは京都一中であり、京都一中に京津大会準決勝で負けたのは大津商です。ところが、大津商は滋賀予選決勝で彦根中に負けています。

私が見つけたいのは大津商に勝ったチームです。連敗はウラ優勝校としての正統性を傷つけます。これではウラ優勝校は成立しないというのが私の認識です。

《2017/09/21追記》方針転換により、大津商に「巡ウラ」の権利を認めることにしましたが、このケースでは結果的に「准ウラ」と「巡ウラ」が重なります。

さて、京津大会準決勝では京都一中が大津商に勝っていますが、大津商は1回戦不戦勝です。そして、京都一中は1回戦で彦根中に勝っています。これは准ウラ優勝校の要件を満たします。

したがって、彦根中の先には准ウラ優勝校の権利が残っています。で、彦根中は滋賀予選決勝で大津商に勝っていますので、結果的には大津商の先に准ウラ優勝校の権利が残ったことになります。

  • (滋賀予選)彦根中10-4大津商14-5膳所中13-1水口中

というわけで水口(みなくち)中が第18回の准ウラ優勝校となります。水口中は滋賀予選2回戦で膳所中に負けていますが、1回戦は不戦勝でした。膳所中は1回戦で比叡山中に勝っています。このため、比叡山も准ウラ優勝校となります。

  • (滋賀予選)彦根中10-4大津商14-5膳所中19-1比叡山中

水口中は甲賀高校を経て現・水口高校、比叡山中は現・比叡山高校です。ともに1932年当時から校地移転はないものと思われます。

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