東日本に残る幻の40℃、アメダス古河（こが）

【2024/07/30追記】アメダス古河では2024年7月29日に40.0℃を観測しました。茨城県では初めて（実は9886日ぶり2回目）の40℃台です。→「40℃台6地点、佐野と古河で40℃エリアは17都県に拡大」

茨城県立古河（こが）第一高校は全国高校サッカーで2度優勝しています。古河（ふるかわ）電工も旧・日本リーグで2度優勝しています。古河第一高校から古河電工に進んだ選手はいないものかと探してみたら、木澤正徳というディフェンダーが該当するようです。ジェフからセレッソに移籍しています。

先に古河財閥を知っていると古河市を「ふるかわし」と読んでしまうでしょうし、古河市が先なら古河系の企業を「こが」と読みそうです。私は前者でした。なお、福岡県古賀市は健在ですが、宮城県古川市は2006年の合併で大崎市になっています。

Google Mapで古河市役所から各県庁への所要時間をルート検索してみました。東北新幹線とJR宇都宮線と国道4号線が通っているのが古河市ですが、意外と水戸は近いようです。

▲古河市から車での所要時間

赤マーカーは近隣の観測地点です。それぞれ観測史上1位の最高気温は、下館が38.5℃、久喜が39.2℃、館林が40.3℃、佐野が39.9℃、小山が38.9℃です。古河はオフィシャルには39.6℃です。

2005年9月に旧・古河市と総和町、三和町が合併していますが、アメダス古河は旧・古河市の市域にある公共施設の敷地内です。標高は20ｍとされていますが、この公共施設の敷地には標高18.5ｍの三角点があるようです。

徒歩10分で栃木県野木町に入ります。野木町と古河市は同じ市外局番です（古河市はNTT栃木支店管轄です）。西に2.5キロで渡良瀬遊水池です。JR宇都宮線の古河駅まで直線で約1キロです。東武日光線は茨城を通っていませんが、埼玉県加須市にある駅は新古河駅です。

アメダス古河では1997年7月5日13:50に40.0℃が観測されています。

▲1997年7月5日

当時のアメダス観測所は10分ごと1日144回の定時観測で、毎正時24回の観測値のうち最大値をその日の最高気温とするというルールだったようです。したがって、当日のアメダス古河の最高気温は13時の39.5℃、館林は39.9℃がオフィシャルな数値です。

館林はその後40℃台を3度マークしていますが、佐野は2020年8月11日に茨城県最高気温39.6℃を観測しただけで、枚方とともに40℃が「幻」のままです。

2020年と2021年の観測値は次のとおりです。

▲2020年の観測値