縮んでいくナットちゃん、江戸川清掃工場の煙突

ナットちゃん(ボルトくん)

ウェザーニューズ社は千葉市美浜区の幕張テクノガーデンにあります。「ウェザーニュースライブ」のお天気カメラが634mのスカイツリーを捉えるとき、やや左側に見えるのが江戸川清掃工場の煙突です。その高さは150mだそうです。

江戸川清掃工場(地理院タイルを加工)

幕張テクノガーデンからスカイツリーまで直線距離22キロです。江戸川清掃工場は直線距離13キロほどです。天気が悪いと視程も短くなります。

カメラをスカイツリーに向けて、肝心のスカイツリーがうっすらと見えるときでも、手前にある江戸川清掃工場の煙突は比較的鮮明に見えるわけです。2022年9月撮影のストビューです。

特徴的なこの煙突を「ナットちゃん」と名付けたのは大島璃音キャスターです。

正体は解体工事の作業空間

いつからこういう形状になったのか調べてみました。2021年12月撮影のストビューです。

展望台にも見える四角い「ナット」は徐々に上がっていき、煙突のてっぺんに達したのは1月か2月のようです。この煙突は115mの船堀タワーを凌いで江戸川区内でもっとも高い構造物だそうです。南小岩7丁目の再開発で45階建て169mの超高層ビルが出現するのは2029年の予定です。

「ナット」は解体工事用の作業空間です。煙突の解体は来年末までかかるようです。

東京都二十三区清掃一部事務組合>江戸川清掃工場解体工事のあらまし

つまり、これからナットちゃんは徐々に縮んで、やがては消え去る運命にあります。解体されたあと、新しい煙突がニョキニョキ伸びてくることになります。高さは同じ150mで、工程表によれば煙突の完成は2026年夏、新工場の稼働は2027年です。

豊島清掃工場の煙突は210m

江戸川清掃工場は1966年10月の竣工です。初代工場の処理能力は200トン/日です。解体中の2代目が1997年1月から稼働、600トン/日の処理能力でした。3代目の新工場も600トン/日の処理能力ということです。

切り抜き動画です。

23区では目黒の清掃工場も建て替え中です。今は煙突の塗装工事が行われており、来年には本稼働の見込みです。

【外部リンク】
■目黒清掃工場建替工事>施工状況のご案内
(「平成31年」をクリックすると煙突の解体具合がわかります)
■江戸川清掃工場建替工事>工事写真

上池袋の豊島清掃工場は煙突の高さが210mだそうです。私が把握している範囲では、東京電力鹿島火力発電所の煙突が231m、中国電力玉島火力発電所の煙突が230mです。

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