東洋の◯◯
「東洋の◯◯(地名)」を探してみました。
東洋のナポリ | 鹿児島、別府、熱海 |
東洋のマンチェスター | 大阪 |
東洋のナイアガラ | 曽木の滝、原尻の滝、吹割の滝など |
東洋のドーバー | 屏風ヶ浦(銚子) |
東洋のエアーズロック | 間人温泉の立岩 |
東洋のベニス | カンポン・アイール(ブルネイ)、 堺、松江、小樽、柳川など |
東洋のパリ | ホーチミン(ベトナム) |
東洋のエルサレム | 平壌(北朝鮮) |
東洋のガラパゴス | 小笠原諸島 |
東洋のマチュピチュ | 別子銅山跡 |
東洋のマイアミビーチ | 藤沢の海岸 |
東洋のハワイ | 八丈島 |
鹿児島は錦江湾の桜島がナポリ湾のベスピオ火山を想起させるからで、大阪は紡績業が盛んだったからです。屏風ヶ浦はドーバーの白い崖(ホワイト・クリフス)です。平壌は教会が多かった(今は禁止)からのようです。
一般的には「なるほど納得」感より、変に期待すると裏切られるはずだという警戒感のほうが先行するものかもしれません。
たくさんある「東洋のナイアガラ」
太字は私が施したものです。
ナイアガラの滝は以下、3つの滝から構成されている。
Wikipedia>ナイアガラの滝
・カナダ滝 (落差56m、幅675m、滝壺の深さ55m)
・アメリカ滝 (落差58m、幅330m)
・ブライダルベール滝 (落差55m、幅15m)
「東洋のナイアガラ」は次の3つ以外にもたくさんあります。
滝幅210m,高さ12mの壮大なスケールを誇り,千畳岩の岩肌を削るように流れ落ちる水量とその轟音は,釘付けになるほど圧巻
鹿児島県>東洋のナイアガラ「曽木の滝」
「東洋のナイアガラ」と呼ばれています。幅120m、高さ20mを誇り、9万年前の阿蘇山の大噴火、その大火砕流によってもたらされたとてもめずしい大滝です。
日本一のおんせん県おおいた>「原尻の滝」だけじゃない!『豊後大野(ぶんごおおの)』で豊かな自然と“○○”を楽しむオススメの夏休み
高さ7m幅30m余にもおよび、飛散する瀑布は東洋のナイアガラといわれています。
沼田市観光協会>吹割の滝
せめて桁ぐらいは揃えてくれ、と言いたくなります。「群馬のナイアガラ」ならいざ知らず、「日本~」さえ飛び越えて「東洋~」はさすがに盛り過ぎです。
滝の幅 | 高さ | |
ナイアガラの滝(カナダ滝) | 675m | 56m |
曽木の滝 | 210m | 12m |
原尻の滝 | 120m | 20m |
吹割の滝 | 30m | 7m |
ヴィクトリアの滝 | 1708m | 108m |
イグアスの滝 | 2700m | 82m |
「西の軽井沢」や「北の湘南」はそうなりたいという願望として理解できなくもありませんが、滝(川)が太るときは災害になってしまいます。
「東洋のハワイ」だった八丈島
八丈島が「東洋のハワイ」と呼ばれた時期があったようです。たしかにピーク時のディスカバー・ジャパンの頃にはそれなりの来島者数です。
空路 | 海路 | 合計 | |
1973年 | 119,170 | 94,762 | 213,932 |
1997年 | 142,740 | 32,242 | 174,982 |
2019年 | 100,033 | 22,766 | 122,799 |
羽合温泉のように名前がかぶるわけではなく、ハワイアンチックな施設があったわけでもないはずです。ビーチも物足りないわけで、東京から見て南の島という以外にハワイとの接点は薄そうです。ただ、東京から飛行機で約1時間です。
スパリゾートハワイアンズ(←常磐ハワイアンセンター)は都内近郊の主要駅から宿泊客用の無料送迎バスを出しています。所要時間は約3時間です。東京から1時間で行ける範囲に限定すれば、八丈島はもっともハワイ感を感じられる島なのかもしれません。
1968年開業で2005年に閉館となった八丈島のリゾートホテルです。まるで世界制覇を目論む国際的秘密組織かとても怪しげな宗教団体の本部のような佇まいです。
このストビューは2013年8月撮影のものですが、2021年3月の航空写真でもその威容を確認できます。単体でこの規模の夢の跡が残っているのが珍しいだけでなく、さほど荒らされていないとあって、マニアの間では聖地的な位置づけになっているようです。
私が抱えていたナゾが1つ解けたような気もします(↓)。潮岬と八丈島がほぼ同緯度という言説は、八丈島が「東洋のハワイ」と呼ばれていた時期を知っている世代にはそれなりの訴求力があるのでしょう。
コメント