伊丹市の浸水地域はハザードマップの安全地帯

見事な天井川

伊丹市荒牧で5月8日未明に決壊し40戸程度が浸水した天神川は見事な天井川です。

天井川のトンネル

正面に見えるトンネルの上を天神川が流れています。決壊箇所は左手奥(上流の対岸)です。上のストビューは下の地図の5丁目矢印部分から6丁目を見たものになります。

伊丹市荒牧(地理院タイルを加工)

決壊箇所付近はちょうどトンネルを塞いでの堤防補強の工事中で、川幅が狭くなっていたようです。

天神川が決壊

ハザードマップでは安全地帯

伊丹市のハザードマップ(洪水)を覗いてみました。決壊した堤防の土砂は「中国自動車道」の文字の北側に流れ込みました。

伊丹市のハザードマップ
伊丹市ハザードマップ(洪水)

標高的にはその東側が低いため、東に向かうにつれて黄色(0.5m未満)からオレンジ(0.5m以上3m未満)に洪水リスクは高くなっています。より東側にある市境の小河川の氾濫を想定したものと思われます。

今回の場合は、洪水と言うより堤防の土砂による被害のほうが見た目に派手でした。天井川の堤防は絶対に崩れないという妙な自信があったとしか思えないハザードマップです。まあ、洪水という観点では間違っているわけではないのでしょう。水は早期に引いたわけですから…(泥が残っただけで)。

ハザードマップは内水、洪水、土砂災害、高潮の4区分ですが、いずれも無印の「安全地帯」です。10数軒の不幸によって、堤防の土砂は想定される「土砂災害」に含まれないのだということがわかったことになります。

少雨季では観測史上最大の大雨

現地は伊丹市には違いありませんが、500m上流は宝塚市です。また、もっとも近いアメダスは伊丹空港のアメダス豊中です。こちらは「豊中」を称していますが、観測露場は伊丹市側にあります。直線6.5キロのアメダス豊中に対して、アメダス西宮とは8キロほど離れています。

アメダス豊中とアメダス西宮
アメダス豊中と西宮(地理院タイルを加工)

工事は11月から5月の予定だったようです。11月から5月の7か月間、両地点で日降水量が100ミリを超えたのは3回目で、しかも過去最高です。

豊中(1976/1~)西宮(2006/3~)
127.5ミリ2023/05/07151.5ミリ2023/05/07
121.0ミリ2000/11/02123.0ミリ2011/05/29
118.0ミリ2011/05/29121.0ミリ2010/05/23
▲アメダス豊中とアメダス西宮の日降水量(11月~5月)

決壊が確認されたのは8日1時頃だそうです。雨は3時過ぎまで降り続いています。豊中の数値からすれば、この季節では50年に1度レベルの大雨だったことになります。

瀬戸内気候ですから、もともと雨が多い地域ではありません。温暖化は年間総雨量には影響しないものの、降雨日数が減る一方で短時間の大雨が増えると言われています。

天満神社とモータープール

さて、決壊した天井川の名前は天神川です。武庫川の支流ですが、天神川と言う以上、流域には天満宮なり菅原神社なり北野神社なりがあるはずです。

天満神社(地理院タイルを加工)

1.5キロほど上流に天満神社があります。

天満神社

あまり大きな神社ではありませんが、境内には撫牛も鎮座しています。天満神社の前の通りを西に1キロ弱で中山寺の山門に到着します。

なお、浸水した荒牧6丁目に「モータープール」を名乗る駐車場が2件ありました。ほかに見つけた11か所とともに「モータープールMAP(大阪以外)」に反映しました。これでストビューで見つけた伊丹市内のモータープール看板は21件となりました。

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