除草剤を愛する者への冒涜なのかも

歩道縁石の切り下げ

愛知県豊田市の県道沿いです。ミニストップさんの手前は中古車センターです(ビッグモーターさんではありません)。歩道にオレンジの車が停まっています。

この道路のストビューは7回分公開されていて、歩道に車が停まっているのは7回中4回です。ストビューの撮影は早朝の時間帯だったりもしますから、4対3はかなりの常習性を疑わせます。

2011/12あり
2015/09なし
2017/06あり
2018/05なし
2021/03あり
2021/08なし
2022/12あり
▲歩道駐車の有無

歩道の縁石が切り下げられている車の出入口は2か所あります。次の画像の上が従来からあったもので、下の出入口はこの店舗のオープン時に設けられたものと思われます。出入口を増やしたことで植栽は切り取られました。

歩道に展示車両

2つの出入口の間が定位置になっているようです。歩道を走るチャリは減速必至ですから、これで交通安全に寄与しているのかもしれません。

田園調布消防署と神川家庭教会

消防署前では緊急車両のために街路樹や植栽がかなり長めに途切れるのが通常です。環八沿いの田園調布消防署です。

そういえば、神川家庭教会の前には街路樹の撤去跡がありました。撤去することに実益があるとは思えませんので、たまたま枯れてしまっただけと思われます。まして除草剤は使っていないはずです。歩道手前の枠内が撤去跡です。草花が植えられています。

お隣(奥)は石材店でしたが、今は中古トラックの展示場です。この道路の左側には街路樹がずらっと並んでいます。右の街路樹は1本しか見えませんが、重なっているだけで実は2本です。その手前にはもう1か所の撤去跡が確認できます。

新たな店舗などがオープンする場合、車の出入口では縁石をカットする必要があり、街路樹や電柱やガードレールが邪魔なら撤去または移設することになります。

街路樹の場合、伐採ではなく移設を求められることも少なくないようです。いずれにせよ工事費用は自己負担ですので、伐採すれば廃棄(と運搬の)費用が生じます。

街路樹の撤去

必要があれば正規に手続きを踏んで撤去できるのが街路樹です。

自動車の乗り入れ口を作るために、歩道の切り下げ及び街路樹の撤去をしたいのですが。
道路工事施行承認申請書を提出し承認を受けてください。工事費用につきましては、申請者の負担となります。

大分市>自動車の乗り入れ口を作るために、歩道の切り下げ及び街路樹の撤去をしたいのですが。

ただ、すべてが承認されるわけではなく、道路管理者の判断です。足立区は厳しめです。

下記の全ての条件に該当する場合に承認できます。
(1)工事の具体的な目的及び必要性が真にやむを得ないもので、道路管理上支障がないと判断されたもの。
(2)申請者または工事責任者が、資力や技術力等、工事の施工に必要な能力を有していると認められること。
(3)施工内容が歩道の切下げ等の車両乗入れ施設の場合、自費工事施行承認基準を満たすこと。
・民地側に駐車場等の自動車を保管する場所があること。
・車両乗入れ施設の幅は、敷地内駐車場出入り口の必要最小限とすること。
・1宅地の切下げは、原則として2箇所までとし、その切下げの間隔を6.5m以上離すこと。
・隣地の切下げから原則として3.5m以上離すこと。
・道路の交差点及び横断歩道から原則として5.0m以上離すこと。
・その他

足立区>自費工事施行承認申請について

除草剤なら、こうした手続きを踏む必要がなく工事費用もかかりません。短絡的ではあっても名案と言えなくもありません。街路樹が邪魔だと感じている人も少なくないわけで、今回広く報道されたことが良かったのか悪かったのかは微妙かもしれません。

器物損壊は親告罪です。一般的には「弁償するから刑事事件にはしないでね」で落ち着くはずの話ですが、件数があまりに多すぎます。過失認定も難しそうです。LINEの削除より先に手を打つべき案件だと思われますが…。

【2023/07/29追記】ビッグモーター社は、7月28日付「当社店舗周辺における街路樹の原状回復について」とのプレスリリースで「原状回復に向けた手続きを行ってまいります」としています。「当社の複数店舗におきまして」ですので、店舗は特定されておらず、店舗数も不明です。後手に回ると歯切れは悪くなるもののようです。
 ちなみに、手帳サイズの「経営計画書」なるものの装丁に既視感がありましたので、画像検索してみたところ、沈没事故を起こした知床遊覧船のものと同一でした。

※大宮家庭教会前の歩道駐車↓

コメント

タイトルとURLをコピーしました