39.9℃組、郡内のアメダス大月は標高364ｍ

7月10日の最高気温全国1位はアメダス大月の38.7℃でした。38℃台は今年初めてです。いよいよ夏は本番です。

▲2023/7/10の日最高気温上位5地点

アメダス大月は高校の敷地内にあります。ちょうど露場付近に標高364.2ｍの水準点が設置されているようです。

ストビューでは辛うじて風速計だけを確認することができます。どうせ学校の敷地内ならもっと適切な場所もありそうですが、家屋の隣だったりします。風速計の高さは10ｍです

山梨県の地域区分は笹子峠基準です。中西部の「国中（くになか）」に対して、県東部は「郡内（ぐんない）」と呼ばれています。国中は峡北・峡中・峡東・峡南に4区分され、郡内は東部と富士北麓に2区分されるのが一般的な行政上の扱いです。

気象庁区分では、峡北と峡中で「北中」とし、峡南、峡東、東部、富士五湖に5区分されています。大月は東部のエース格です。相模川水系になります。

山梨県内アメダスのこれまでの最高気温は次のとおりです。

▲山梨県内のアメダス最高気温

富士川水系の甲府と勝沼は40℃を複数回マークしていますが、大月は39.9℃にとどまっており、昨日の38.7℃は観測史上4位でした。もし40℃が出れば、標高300ｍ台の観測所としては勝沼に次いで2例目となります。

アメダス大月の年平均気温は次のように推移しています。2010年は2月に2週間ほどの欠測がありますのでグラフから除外しました。

日最高気温35℃以上の猛暑日の日数は次のとおりです。

どうせ2月に猛暑日はありませんので、2010年もグラフ化に加えました。2010年は最多の19日でした。去年はこれに次ぐ18日です。

標高があるだけに日最低気温がマイナス10℃以下になったことも8回あります。最低気温1位は1984年2月8日のマイナス12.8℃です。

2020年の観測値は次のとおりです。年較差は大きめで、雨は少なく日照は長いパターンです。

▲アメダス大月の2020年観測値

猛暑日が2日だけだった2021年は、年最高気温は35.2℃です。

▲アメダス大月の2021年観測値

2022年は32年ぶりの39℃台をマークして全国18位でした。