そんな自爆テロ、福岡西家庭教会に車が…

児玉誉士夫邸セスナ機特攻事件

1976年3月、ロッキード事件で起訴されたばかりの児玉誉士夫氏の自宅に小型セスナ機が突っ込むという事件がありました。29歳の俳優が操縦していたセスナ機は新宿で撮影に臨んだ直後だったようです(もう1機のカメラマンが撮影)。

調布飛行場発着でしょうから、新宿から世田谷区等々力の児玉邸は帰路になります。離陸前には特攻服と日の丸の鉢巻で記念撮影していたそうです。完璧な自爆テロ事件です。尊敬していたのに裏切られたという思いがあったようです。

1985年6月、豊田商事の永野会長は逮捕に備えて報道陣が待機する自宅マンションで2人組の男に刺殺されました。窓の格子を折りガラスを割って凶器とともに室内に侵入する様子は生中継されたようですが、私はリアルタイムでは見ていません。

当時の訪問販売法(今の特定商取引法)では金は規制対象ではありませんでした。いわゆる詐欺的商法と法改正はイタチごっこの関係ですが、一貫して変わらないのは被害者の大半が高齢者だということです。

あまり知られていないはずですが、豊田商事と同じような金のペーパー商法を展開していた日産商事という会社も実在したはずです。判決は10年と8年の実刑判決で、「義憤」に駆られたものとされています。事件の全貌が闇に葬られてしまったという評価もできそうです。

1995年4月にはオウム真理教の村井幹部刺殺事件がありました。これも報道陣が詰めている中での事件でしたので、自動的に生中継されました。南青山の東京総本部は今は駐車場です。実行犯は懲役12年、共犯とされた羽根組若頭は無罪でした。

オウム真理教は土地取引で後藤組との接点はあったようです。陰謀説は消えてないようですが、裁判上は単独犯ということで決着しています。この3つの事件には、犯人がいずれも右翼絡みという共通点があります。

福岡西家庭教会

「統一教会施設に車が突っ込む」という文字列だけを見て、私は上の3つの事件を思い出したのでした。ワンクリックでまったく違うことを悟りましたけど…。

福岡西家庭教会
福岡西家庭教会(地理院タイルを加工)

福岡西家庭教会は地下鉄藤崎駅から直線で2キロほどです。

福岡西家庭教会

白い乗用車は印付近の植え込みに矢印の向きで突っ込んで掲示板などを破壊しています。

福岡西家庭教会の植え込み

雨でスリップして車が教団側を向いた可能性もなくはないのでしょうが、ブレーキのつもりでアクセルを踏んだということなら、角度的には駐車場に頭から入れようとしていたものと思われます。だとすれば、違う種類の自爆テロです。本当の自爆テロと言えるのかもしれません。

通行人が通報したということですが、事故がピロティ部分で起きていたら、それはそれで騒ぎが大きくなったかもしれません。まあ、他人を巻き込まない軽症で何よりです。

Google Mapでは「閉業」なのに…

掲示板の「今月のみ言」が気になりましたので過去ストビューを調べてみました。最古2012年2月のストビューですでに教団施設ですが、掲示板が設置されたのは2017年5月以降です。

2017年5月(掲示物なし)
2018年4月今月の書写:平和な家庭は天国の基礎
2019年6月今月の書写:私を憎む者までもひたむきに愛そう
2021年1月(A)今月の書写:一生は永遠の世界に行くための準備
2022年11月(B)(判読できず)開かせる
2023年3月今月のみ言:心からの祈りは神様とつながる
▲福岡西家庭教会の掲示板

どうやら書写ブームは去ったのかもしれません。なお、(A)と(B)の間に外壁洗浄が行われているようです。

さて、この福岡西教会もGoogle Mapでは「閉業」表示です。ニュースでは「閉鎖された教団施設」との報道は一切されていませんので、やはり閉業していない施設なのだと思われます。

このサイトでよく調べる施設の1つがアメダス観測所です。アメダス観測所も「閉業」とか「臨時休業」になっているケースは結構な割合で見受けられます。Google Mapの仕様に起因する問題ですので、どうにもなりません。

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