Google Mapの統一教会施設「閉業」はいたずら

「閉業」はいたずらだとしても

大量発生したGoogle Map上の旧・統一教会(統一協会)施設に対する「閉業」情報は、90%以上イタズラであろうと思われます。別件でちょうどチェックしたいことがありましたので、教団サイト掲載の290教会をすべて調べてみました。

「閉業」がついているのは、そのうちの172教会です。比率としては59%になります。地方の小さな教会が多いという傾向はありますが、「閉業」が実体を反映した組織改編ということは絶対にあり得ないと断言できます。

290教会の占有形態はさまざまだと思われます。
(1)教団所有物件
(2)信者またはその関係会社所有物件の賃貸者または使用貸借
(3)第三者物件の賃貸借(ビジネスとして誰にでも貸す派)
(4)第三者物件の賃貸借(ビジネスだからこそ面倒なことに巻き込まれたくない派)

(1)と(2)に関しては、教団として「閉業」したとしても、名前を変えてまた利用される可能性が高いわけです。まだ解散請求は出ていませんので、売却して資産移転に入る段階ではありません。

(4)については、契約が更新されず退去を求められた結果として「閉業」というケースがすでに起こっているはずです。「閉業」施設が(4)に集中しているということはありません。ほとんどランダムです。

これまでのMAPの色分けは次のとおりでした(A)。

Google Mapで建物が特定された施設
ストリートビューで建物を確認できない施設
濃いグレーGoogle Mapに「閉業」または「臨時休業」情報がある施設
薄いグレー退去済みと思われる施設
▲これまでの色分け

これを次のように変更しました(B)。青と濃いグレーの間に実質的な差異はありません。

Google Mapで建物が特定され「閉業」でない施設
濃いグレー(a)「閉業」情報がある施設
(b)教会名で検索してヒットしない施設
薄いグレー退去済みと思われる施設
▲昨日以降の色分け

今回、私が調べたかったのは(b)のGoogle Mapで教会名を検索してもヒットしない施設です。290教会中25施設ですが、地域的な偏りがあります。

【2023/11/24追記】この色分けは10月から(A)に戻しました。ただし、黄色は使っていません。

Google Mapで松濤本部がヒットしない現象

Google Mapで「統一教会 日本本部」あるいは「統一教会 日本支部」と検索しても、ニュースでおなじみのこの建物はヒットしません。

統一教会の松濤本部

検索しても適切にヒットしない現象と「閉業」情報は、どちらもGoogle Mapの仕様に関わる宿命のようなもので、Google Mapに一定の誤情報が含まれてしまうのはやむを得ないことです。

「閉業」はたとえば生長の家でも見られます。実際に「閉業」なのかもしれませんが、起こりがちなことではあります。

生長の家も「閉業」か?

Google Mapはストリートビューとの組み合わせで利用すべき性質のものです。

エホバの証人とモルモン教

エホバの証人やモルモン教は無事なようです。海老名インター近くのエホバの証人です。

エホバの証人日本支部

有栖川公園の隣にあるモルモン教施設です。

モルモン教東京聖堂

旧・統一教会(統一協会)の国内施設はこれらに比べると明らかに見劣りします。

実際に退去していると思われる施設

教団サイト記載の所在地から実際に退去していると思われる施設は次のとおりです。

●札幌市北区のソシアルビルに入居していた札幌創成家庭教会は札幌市中央区の旧・札幌はなぞの研修センターに移転しています。

●3階建てビルの3階部分に入居していた千葉県八千代市の八千代家庭教会は、最新2022年12月のストビューで教団旗や鉢植えなどが撤去されていることから、同ビルを退去しているのではないかと思われます。

●3階建てビルの2階部分に入居していた中野区の中野家庭教会は、最新2023年2月のストビューで同フロアがスポーツジムに変わっていることから、同ビルを退去しているものと思われます。

●銃撃事件の被告が事件前日の早朝に試し撃ちしたとされる奈良市の平城家庭教会は、近隣の奈良家庭教会に統合されたと報道されています。

●大牟田市の大牟田家庭教会は銃撃事件の直前に同市内に移転したとされています。

●別府市の別府家庭教会は2022年3月に血の池地獄の近くに移転しています。

今回の収穫です。

岩見沢家庭教会

●岩見沢市の岩見沢家庭教会は去年8月の時点ですでに「閉業」でしたが、最新2023年5月のストビューで敷地内に車が6台停まっています。稼働中と見てよさそうです。

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