新潟2区の細田健一氏は自分の寄付を減額訂正

新潟2区

10増10減に伴う区割り変更で旧新潟2区は3分割されています。佐渡は1区、柏崎は4区になり、代わりに三条や加茂が新2区に入りました。

旧2区新潟市(南区、西区、西蒲区)、燕市、西蒲原郡新2区
旧2区長岡市の一部、柏崎市、三島郡、刈羽郡新4区
旧2区佐渡市新1区
旧4区三条市、加茂市、南蒲原郡新2区
▲新旧の新潟2区

新潟2区選出の代議士は元通産官僚の細田健一氏です。2012年から比例復活1回を含めて4期連続当選です。「自由民主党新潟県第二選挙区支部」の事務所は柏崎でしたが、細田氏は自宅のある燕市を含む新2区から出馬予定です。

細田県位置事務所

自民党アンケートによれば、細田氏の5年間の不記載額は564万円です。

20180
201990万
2020340万
2021134万
20220
5年計564万
▲若林氏の不記載額

要旨で公表される新潟県

新潟県選挙管理委員会は収支報告書そのものではなく、要旨で公表しています。3年分ではなく直近4年分です。

自由民主党新潟県第二選挙区支部(令和元年分)
自由民主党新潟県第二選挙区支部(令和元年分)

2019年は清和研からの寄付90万円が追加記載されています。

自由民主党新潟県第二選挙区支部(令和2年分)
自由民主党新潟県第二選挙区支部(令和2年分)

2020年は収入繰越90万増、当年収入が94万増です。清和研からの340万を追加記載し、自らの寄付246万が減額記載されています。

自由民主党新潟県第二選挙区支部(令和3年分)
自由民主党新潟県第二選挙区支部(令和3年分)

2021年は収入繰越が184万増、当年収入が89万減です。清和研の134万を追加記載し、自分からの寄付223万を減額しています。

寄付減額パターン

自由民主党新潟県第二選挙区支部(令和4年分)
自由民主党新潟県第二選挙区支部(令和4年分)

2022年で生じた収入繰越95万円は、自分の寄付95万円を減じることで辻褄を合わせています。不記載ではなく虚偽記載パターンです。

橋本聖子氏亀岡偉民氏は借入を減額しましたが、細田氏は簗和生氏小田原潔氏と同様に自分名義の個人寄付を減額しています。このケースでは使途は記載済みですので、「入」の虚偽記載だけが問題になります。

派閥側の指示で清和研の名前を出さなかったということですが、派閥側の誰がそう指示したのかという固有名詞が必要です。まあ、どうせ指示を聞いたのは秘書でしょうし、秘書は誰から聞いたかの記憶はないと言うはずですけど…。

新潟西家庭教会

細田氏は、旧・統一教会(統一協会)との自民党「点検」では「挨拶」で氏名公表されています。

「昨年12月、家庭連合の信者で、熱心に私を応援していただいている方に『来てください』と言われ、その方が集めた会合に行ったところ、会場が関連団体の施設だった」と語った。

朝日新聞DIGITAL>次期衆院選「新2区から」出馬意向 自民・細田氏インタビュー 2022年9月10日

ちょっと腑に落ちないのが「関連団体の施設」です。旧・統一教会(統一協会)には数多くの関連団体がありますが、看板を掲げている施設はそれほど多くありません。勝共連合の県本部はたいていの場合、個人宅です。

新潟に「施設」と呼べるようなハコを持つ関連団体があるのだろうかと考えると、ちょっと見当がつきません。「関連団体の施設」ではなく教団施設=教会そのものだったのではないかと想像したくなります。教会に関連団体の看板が掲げられているのはよくあることです。

なお、別の記事で細田氏は「個人的にポスターの掲示を関係者に協力してもらった」「2年ほど前に関係者10人くらいの懇談会に出席した」とも語っていますので、薄い関係ではないのかもしれません。

選挙区内の教団施設は三条市の県央家庭教会のほかに新潟市西区の新潟西家庭教会があります。

新潟西家庭教会

貸農園の一画が舗装されており、プレハブが建てられています。最古2011年10月のストビューではプレハブの東側に「世界基督教統一神霊協会」の看板があります。家庭連合の看板にはリニューアルされなかったようです。

新潟西家庭教会

西川沿いになります。ハウスの南側は墓地です。

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