届かない40℃
アメダス豊田の39℃台は、去年まで15回あります。40℃未達観測所としては、おそらく全国最多のはずです。
| 1 | 1994/8/05 | 39.1℃ |
| 2 | 2018/7/18 | 39.7℃ |
| 3 | 2018/7/22 | 39.5℃ |
| 4 | 2018/7/23 | 39.6℃ |
| 5 | 2018/7/24 | 39.1℃ |
| 6 | 2018/8/03 | 39.6℃ |
| 7 | 2018/8/05 | 39.2℃ |
| 8 | 2018/8/06 | 39.1℃ |
| 9 | 2021/8/08 | 39.0℃ |
| 10 | 2022/6/30 | 39.3℃ |
| 11 | 2022/7/01 | 39.8℃ |
| 12 | 2023/7/17 | 39.1℃ |
| 13 | 2023/7/26 | 39.2℃ |
| 14 | 2024/8/04 | 39.1℃ |
| 15 | 2024/8/09 | 39.5℃ |
アメダス豊田が移転したのは1991年2月です。移転前の標高が70m、現在地が75mになります。移転前は矢作川沿いのようですが、ピンポイントで特定することはできませんでしたので、大きなマーカーにしました。

2022年に漏水事故を起こしたのが水源ダムです。
年平均気温、夏日、猛暑日など
豊田の年平均気温は次のように推移しています。昨年初めて17℃台に達しました。移転による上昇が若干あったのではないかと思われます。

最低気温は1999年2月4日のマイナス8.8℃です。最近では2012年にマイナス8.2℃があります。真冬日は過去3回観測されており、いずれも移転前の1980年代です。冬日の最少は2020年の37日です。

去年の熱帯夜は35日を数えました。まだ熱帯夜が冬日を上回った年はありません。
去年の豊田の夏日は168日、真夏日は100日、猛暑日は55日で、すべて豊田としては観測史上1位になりました(真夏日はタイ)。

愛知県の40℃以上は名古屋と愛西で観測されています。39.8℃の豊田は3番目の最有力候補ですが、新城と岡崎にも39℃台があります。
2022~2024年の観測値
アメダス豊田の2022年から2024年の観測値は次のとおりです。雨はそこそこ降りますが平均的で、日照は多めです。
| 年降水量 | 1476.0ミリ | 677位 | /1285地点 |
| 年平均気温 | 15.9℃ | 257位 | /916地点 |
| 年最高気温 | 39.8℃ | 8位 | /916地点 |
| 年最低気温 | -5.0℃ | 353位 | /916地点 |
| 年較差 | 44.8℃ | 324位 | /916地点 |
| 年平均風速 | 1.4m/s | 745位 | /915地点 |
| 年日照時間 | 2206.9時間 | 82位 | /842地点 |
| 年降水量 | 1522.5ミリ | 703位 | /1286地点 |
| 年平均気温 | 16.5℃ | 271位 | /917地点 |
| 年最高気温 | 39.2℃ | 23位 | /917地点 |
| 年最低気温 | -5.4℃ | 285位 | /917地点 |
| 年較差 | 44.6℃ | 476位 | /917地点 |
| 年平均風速 | 1.5m/s | 723位 | /916地点 |
| 年日照時間 | 2411.0時間 | 51位 | /844地点 |
| 年降水量 | 1747.5ミリ | 666位 | /1285地点 | 三次 |
| 年平均気温 | 17.1℃ | 250位 | /916地点 | 浜田 |
| 年最高気温 | 39.5℃ | 23位 | /916地点 | 加計 |
| 年最低気温 | -4.1℃ | 343位 | /916地点 | 下関 |
| 年較差 | 43.6℃ | 323位 | /916地点 | 宇目 |
| 年平均風速 | 1.4m/s | 766位 | /915地点 | 薮川 |
| 年日照時間 | 2215.4時間 | 74位 | /843地点 | 横芝光 |
最大瞬間風速1位は2018年9月30日の台風24号です。豊田では27.7km/hを観測しました。奄美大島の名瀬湾で灯台を消失させたあと和歌山に上陸、名古屋から下呂に向かっていますので、豊田はほぼ進路の直下です。
再来年までかかる明治用水の復旧工事
2022年5月に明治用水の水源ダムから大規模な漏水が発生しているという、映像を見なければ何のことだかわからないニュースが報じられました。ダム本体に穴が開いたのではなく、基礎部分の下に上流から下流へくぐり抜ける穴が開いたということでした。
田植えを控えた梅雨前に起きた事故であり、この用水が工業用水をも担っているため深刻な影響が懸念されましたが、なんとか切り抜けられたようです。夏の増水期はほぼ工事ができません。3度の冬を越えて、あと2冬でようやく復旧工事が完了するようです。
2024年4月の航空写真です。

最新2025年1月の画像です。上流にある島の位置が少しだけ移動しています。

水を流しながらの工事ですから、困難な工事であったろうという想像はできます。八潮もこれぐらいはかかるのかもしれません。





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