隣り合う柏原の読みが異なるミステリー

「かしわばら」の隣に「かしわはら」

これは私好みのミステリーです。ちょっとそれはないんじゃないの、と率直に思っている次第です。

 ★仙台市泉区小角(おがく)柏原(かしわら)
 ★仙台市泉区根白石(ねのしろいし)柏原(かしわら)

大字は小角と根白石で、字については「柏原」で共通です。両者は地続きで隣接しています。どちらの「柏原」地区も10軒に満たない狭いエリアです。Google Mapの衛星写真では「柏原」が2つ並んで記されています。

左が「小角柏原」で、右が「根白石柏原」です。「柏原」地区が2つあるのですから、それぞれが記載されることは別にミステリーではありません。両者が記載されるのは地図としてはむしろ当然のことでしょう。

第1のミステリーは、前者の読みが「かしわはら」で、後者は「かしわばら」だということです。「いつもNAVI」、「MapFan」、「Mapion」、「NAVITIME」、「goo地図」、「Yahoo!地図」のいずれも両者の読みは異なります。

読みのデータはすべてゼンリンさんが提供している可能性もありますので、6対0ではなく実質1対0なのかもしれません。宇奈根や布田は都県境界の多摩川を隔てていますが、表記も読みも同じです。

そんなはずはない

仙台市泉区の2つの「柏原」は5分あれば端から端まで歩けてしまいます。いくらなんでも隣り合う「柏原」の読みが異なるということがあり得るのでしょうか。何らかのミスを疑いたくなります。

そもそも10軒に満たない字の名前の正式な読みを誰が決めるのかという根源的な疑問もあります。戸籍も住民票も不動産登記もルビは付されていませんので、字の読みは役所マターではありません。

小角柏原と根白石柏原

規約違反にならないように、ざっくりトレースしてみました。2つの柏原地区は一緒に小角なり根白石なりに属することにすればいいと思われます。形状的には根白石柏原が小角に入るのが座りがよさそうです。

なぜ「柏原」は切り裂かれてしまったのかというのが第2のミステリーです。1889年の町村制施行時に根白石村と小角村は他の4村と合併しています。当時から柏原が2つあったのかどうかはわかりません。

ネット地図はこぞって小角柏原を「BA」、根白石柏原を「HA」としていますので、「柏原MAP」でもそれに従いますが、私は強い疑問を抱いています。

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