災害対策本部の設置時刻

埼玉県のアメダス観測地点は14か所です。10月12日にはこのうち11地点で日降水量(暦日)が更新されています。

▼順位、10/12の降水量、観測所名、従来の1位の降水量とその年月日、統計開始年を記載しました。

1位 471.0mm 寄居 280mm(1982/8/1) 1976~
6位 250.0mm 熊谷 301.5mm(1982/9/12) 1897~
1位 434.0mm 上吉田 273mm(2007/9/6) 1977~
2位 190.5mm 鴻巣 192mm(1999/8/14) 1976~
1位 226.5mm 久喜 205mm(1999/8/14) 1976~
1位 549.0mm 三峰 440mm(1999/8/14) 1976~
2位 511.0mm 秩父 519.7mm(1947/9/15) 1926~
1位 635.0mm 浦山 390mm(1999/8/14) 1977~
1位 572.0mm ときがわ 280mm(2002/7/10) 2000~
1位 312.0mm 鳩山 257mm(1982/9/12) 1977~
1位 387.0mm 飯能 291mm(1999/8/14) 1976~
1位 288.0mm さいたま 210mm(1991/9/19) 1976~
1位 222.0mm 越谷 205mm(1991/9/19) 1976~
1位 342.0mm 所沢 255mm(1999/8/14) 1976~

台風19号関連で各都府県が災害対策本部を設置した時刻と、気象庁が大雨特別警報を出した時刻を調べてみました。埼玉と栃木は福島どころか岩手より遅く、浸水はもう始まっていたものと思われます。

11日15:00 三重県が災害対策本部設置
11日21:44 愛知県が災害対策本部設置
12日04:50 京都府が災害対策本部設置
12日06:21 岐阜県が災害対策本部設置
12日10:00 山梨県が災害対策本部設置
12日15:00 静岡県と福島県が災害対策本部設置
12日15:15 神奈川県が災害対策本部設置
12日15:30 静岡、神奈川、東京、埼玉、群馬、山梨、長野の1都6県に大雨特別警報発令
12日15:30 群馬県と長野県が災害対策本部設置
12日16:10 東京都が災害対策本部設置
12日18:00 岩手県が災害対策本部設置
12日19:00前 台風19号が伊豆半島に上陸
12日19:00 埼玉県と茨城県が災害対策本部設置
12日19:50 茨城、栃木、新潟、福島、宮城の5県に大雨特別警報発令
12日19:50 栃木県と宮城県が災害対策本部設置
12日22:30 山形県が災害対策本部設置
13日00:40 岩手県に大雨特別警報発令

日が暮れてからでは、できることは限られています。今回の住戸被害は多い県から、栃木18,000戸超、長野9,100戸超、宮城3,900戸超、埼玉3,400戸超の順です。偶然だとしても、遅かったところの被害は多くなっています。

埼玉県は奥秩父で山梨県と接しています。山梨は静岡や長野より早く対策本部を立ち上げています。山梨のアメダス観測地点は13か所です。10月12日の日降水量は次のとおりでした。

3位 135.5mm 大泉 172mm(2002/7/10) 1976~
3位 158.0mm 乙女湖 190.0mm(2013/9/16) 2008~
7位 148.5mm 韮崎 344mm(2002/7/10) 1976~
*位 169.0mm 甲府 244.5mm(1945/10/5) 1894~
1位 222.5mm 勝沼 117.0mm(2014/10/5) 1976~
1位 404.5mm 大月 395mm(1991/8/20) 1976~
1位 469.5mm 上野原 296.5mm(2015/7/16) 2015~
1位 252.5mm 富士川 138.0mm(2017/10/22) 2013~
1位 347.0mm 古関 328mm(1991/9/19) 1976~
1位 404.0mm 切石 346mm(2002/7/10) 1977~
7位 286.5mm 河口湖 463.5mm(1983/8/16) 1933~
3位 329.0mm 山中 494mm(1983/8/16) 1976~
1位 532.0mm 南部 424mm(1991/9/19) 1976~

静岡と長野がブロックしてくれたのか、埼玉よりいくぶん少なめです。山梨では人的被害が軽傷1人で、住戸被害は全壊1棟、半壊2棟、一部損壊3棟、床下浸水3棟でした。

なお、千葉県については台風15号の上陸28時間後に設置した対策本部が今でも継続中です。

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