鏡石町は福島県中通り南部の町です。町の中心部はJR東北本線の西側にあり、台風19号による浸水被害は、JR水郡線の西側を流れる阿武隈川本流と支流です。
地図の水色が阿武隈川ですが、内閣府の報告書によれば、阿武隈川の浸水箇所は「諏訪町」と「成田」の2か所とされています。
鏡石町では支流の鈴川も2か所で決壊しています。鈴川の決壊箇所も「成田」です。上の地図では黄色が鈴川です。グーグルマップによれば緑が鈴ノ川で、赤が諏訪池川です。
あいにく地理院地図やゼンリン系のネット地図には、鈴川を始め支流の河川名称の記載はありません。決壊箇所や浸水区域に関しては鏡石町のWebサイトで公開されていました。
グーグルマップでは阿武隈川と鈴川の合流地点の南側は「成田」ではなく「河原」です。それが正しいのかもしれませんが、「河原」にある建物は成田工業さん1軒だけです。集落としては「成田」ですから、役所が「成田」として県に報告しても不思議なことではありあません。
家屋の浸水は床上79棟で床下4棟、人的被害は避難中に割れたガラスで足を切った1名だけということです。被害が比較的小規模だったこともあって、鏡石町の対応は事前も事後も完璧と言ってもいいほどです。
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