10月後半の香港デモ

10月18日付では、梳士巴利花園(ソールズベリー芸術広場)と西九龍駅をマッピングしました。

今週末について,20日(日)13時30分から九龍エリア(梳士巴利花園~西九龍駅)で行われる民間人権陣線主催のデモ行進(警察不許可)は,16日(水)に民陣召集人(ジミー・シャム氏)が何者かに襲撃されたこともあり,大規模になることが予想されます。また,最近の抗議活動では,デモ行進終了後も,一部の抗議者と警察の間で対峙・衝突に発展したり,抗議者が火炎瓶の投てき,警察署関連施設やMTR駅,商店・レストランなどの破壊・放火等をゲリラ的に行うなど,過激化する例が見られます。

1018 香港における抗議活動に関する注意喚起(その46)

なお、10月16日の襲撃事件については、旺角警察署から徒歩3分の商業地ということですが特定には至っておらず、MAPには旺角で反映しました。

10月31日付では、ビクトリアパーク、中環、天后、銅鑼湾、湾仔、金鐘。太子駅、中環駅をマッピングしました。

29日,香港警察はプレスリリースを発出し,10月31日(木)夜,ハロウィーンに合わせて銅鑼湾(ビクトリアパーク)~中環で行われる不許可の集会及びデモ行進への参加がインターネット上で呼びかけられており,当該地域の店舗等に対して最新の状況に留意の上,必要に応じ早めに閉店する等,安全確保のための注意を呼びかけた旨周知しました。また,天后,銅鑼湾,湾仔,金鐘,中環一帯で道が塞がれる等の可能性に触れ,市民に対して極力同エリアに行かないよう併せて注意喚起しています。これに合わせ,MTRは一部の駅を早めに閉鎖することを決定しています(太子駅は14時,中環駅は21時に閉鎖)。

1031 香港における抗議活動に関する注意喚起(その48)

この時期、在香港日本国総領事館はデモや集会の予定を専用のWebページを用いて広報するようになりました。したがって、「注意喚起」で具体的な地名が登場することは少なくなっています。抗議活動が下火になったわけではありません。

香港BS(HK BUSINESS SOLUTION)のWebサイトに10/26から11/3の抗議集会のスケジュールが掲載されていました。一部を引用します。

■10月27日(日)
・尖沙咀(チムサーチョイ)梳士巴利花園(Salisbury Garden)
追究警暴 守護民衆 與記者同行:15時~、警察の暴力追求を訴える集会
・観塘(クントン)海浜花園
自由紙鶴追悼会:16時~、鶴を折り亡くなった方を追悼
■10月31日(木)
・太子(プリンスエドワード)
831恐襲撃兩個月:太子駅にて追悼

香港BS>今週末以降の最新デモ関連スケジュール(10/25)

9月13日の金鐘・レノンの壁や10月7日に太子駅で開かれたのも「追悼集会」でした。「追悼」とはどういうことなのでしょう? マスコミ的には今回の抗議活動による最初の死者は11月に入ってからです。

自殺で処理されたケースや行方不明はあり得ることだと私は考えていますが、どうやら8/31の太子駅での衝突で複数の行方不明者が出たのだとデモ側は認識しているようです。


【2020/05/03追記】

前から気になっていたことですが、「太子」とはエリザベス女王の三男・エドワード王子(→ウェセックス伯爵、1964年生まれ)に由来するそうです。太子駅の開業は1982年ですので、街が先にあって駅は後からできたものと思われます。

おそらくは1964年かその翌年に「エドワード」の名前になったのでしょうが、長男のチャールズ皇太子(1948年生まれ)や長女のアン王女(1950年生まれ)、次男のサンドルー王子(→ヨーク公爵、1960年生まれ)に由来するかもしれない地名を香港でみつけることはできません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました