日本も100人当たりワクチン200回接種へ、東アジア9番目

ワクチン・ダービー(3/25)

人口上位30か国の100人当たりワクチン接種回数を「Our World in Data」(3/25閲覧)から拾いました。赤地白抜きの数字は前回集約時(3/11)から10回以上増えている国、オレンジが5回以上増えている国です。

224.6中国198.5日本 9.6206.4イギリス
130.9インド24.8エチオピア209.8フランス
168.4アメリカ131.2フィリピン224.7イタリア
134.0インドネシア72.3エジプト55.3南アフリカ
97.4パキスタン216.2ベトナム 13.68.2タンザニア
191.7ブラジル0.9コンゴ民主共和国88.9ミャンマー 5.6
14.0ナイジェリア204.7ドイツ31.5ケニア
137.8バングラデシュ 6.5172.5トルコ234.7韓国
111.7ロシア171.8イラン155.7コロンビア
145.2メキシコ182.9タイ200.2スペイン
▲100人当たりのワクチン接種回数(人口上位30か国)

前回集約時と同様、日本は30か国中9位でした。次回集約時には、3回目接種がほぼ終わっているスペインとドイツを抜き、イギリスにも届くものと思われます。

東アジアで100人当たり接種回数が200回に達しているのは、韓国、中国、ベトナムのほかに、シンガポール252回、ブルネイ240回、カンボジア216回、マレーシア209回、台湾206回と計8か国あります。日本は東アジアで9番目です。

トロトロしている間にワクチンを供与した国にも追い抜かれてしまったおマヌケな国という見方もできそうです。1年前(21/04/02)の100人当たりワクチン接種回数は、シンガポール23.1回、中国8.6回、韓国1.7回、日本0.8回、ベトナム0.1回でした。

世界各国の感染者数、感染率など(3/25)

新型コロナ累積感染者数上位39か国及び主としてアジアの11か国について、直近4週間の新規感染者数、累積感染者数、人口1万人当たりの感染者数、検査陽性率をまとめました。

感染者数はJohns Hopkins大の感染マップ(3月25日午後9:20)、陽性率は直近1週間の数値を「Coronavirus (COVID-19) Testing」から拾っています。国名右の数値は「直近/累積」%で、10%以上をオレンジ、20%以上を赤、30%以上を紫の白抜きとしました。

国・地域4週感染者数累積感染者数感染率陽性率
全世界45,645,642477,545,352612.6
アメリカ1,079,08679,888,8432413.52.2%
インド122,02743,016,372311.70.3%
ブラジル1,186,33329,775,5681400.8
フランス2,116,49324,823,6033803.028.0%
イギリス1,864,14020,770,6863059.611.4%
ドイツ 25.34,906,80119,370,8052312.055.7%
ロシア1,735,71917,458,2751196.312.2%
トルコ918,44214,760,3311750.1
イタリア 10.61,501,84714,153,0982340.815.6%
スペイン428,78711,378,7842433.718.4%
韓国 76.18,497,15511,162,2322177.288.6%
アルゼンチン142,7549,021,2401996.04.0%
ベトナム 64.65,558,2458,599,751883.5
オランダ 19.01,487,0897,841,2584576.266.5%
イラン133,9457,147,407851.0
日本 23.81,484,9696,238,495493.333.8%
コロンビア26,0216,082,5771195.42.6%
インドネシア578,5025,986,830218.98.4%
ポーランド303,9305,933,1071567.7
メキシコ166,8165,643,963437.714.6%
ウクライナ05,040,5181152.5
オーストラリア 24.61,029,7024,180,9381639.652.9%
マレーシア 18.2742,0154,079,2421260.32.6%
イスラエル216,1613,835,6934431.318.1%
チェコ227,3953,776,8743526.827.1%
ベルギー233,5583,771,2333253.930.2%
南アフリカ41,6493,709,209625.45.4%
フィリピン18,8223,676,230335.5
オーストリア 28.61,048,1313,665,0034069.58.4%
ペルー37,7153,543,7901074.81.7%
タイ 18.2631,6983,477,030498.1
ポルトガル227,6523,458,7273391.920.7%
カナダ156,0073,442,096912.02.2%
チリ 13.8472,2523,426,1471792.312.4%
スイス 19.1654,7343,419,5493951.047.7%
デンマーク 11.0339,3043,081,4935320.320.2%
ギリシャ 17.8514,7042,884,1002767.17.1%
ルーマニア123,7092,835,7491474.0
スウェーデン43,8862,481,7362457.422.6%
中国 83.81,049,2091,252,3628.7
シンガポール 37.2391,9411,053,1391800.211.8%
ネパール1,785978,309335.81.1%
モンゴル13,348917,5792799.23.6%
スリランカ18,613660,399308.48.1%
ミャンマー31,730610,493112.22.6%
ニュージーランド 90.0516,801574,3041191.0
アイスランド 32.758,331178,3855231.2
ラオス 12.119,933164,078225.587.7%
ブルネイ 62.481,026129,8372971.1
台湾2,09122,4639.40.6%
▲世界各国の新型コロナ感染者数等(3/25)
感染者数・死亡者数

世界全体の累積の陽性者数は次回集約時(4/8)前後に5億人に達するものと思われます。直近4週間の新規陽性者は累積陽性者の9.5%です。直近4週では1位が韓国、2位がベトナムです。日本も9位をキープしていますが、注目すべきは12位の中国です。

直近4週の死亡者数では、アメリカ、ロシア、チリ、ブラジル、インドネシア、韓国、中国、ドイツ、メキシコ、日本の順となっています。やはり今後の注目は中国です。

致死率

死亡者数を感染者数で割った致死率は、世界全体で前回の1.330%から1.280%に低下しました。日本は0.458%→0.441%、韓国が0.170%→0.128%です。5%を超えているのはペルーとメキシコで、ニュージーランドは0.035%、ブータンは0.038%、アイスランドは0.054%です。

人口1万人当たりの死亡者数

人口1万人当たりの死亡者数は世界全体で7.84人です。日本は2.17人、韓国が2.79人となりました。2020年10月から人口当たりの死亡者数を算出していますが、韓国より低くなったのは初めてです。

中国0.08人、ブータン0.12人、台湾0.36人、ニュージーランド0.42人、ラオス0.90人、パキスタン1.37人、バングラデシュ1.77人、シンガポール2.10人と、少ないほうの上位はアジア・オセアニアが独占しています。

多いほうでは、ペルーの次にブルガリア、ハンガリー、モンテネグロ、ジョージア、クロアチア、チェコ、スロバキア、ルーマニア、リトアニアと東欧勢が続きます。その国の医療体制や施策より人種的な地域差に左右されているようです。

人口1万人当たりの感染者数

表の「感染率」は人口1万人当たりの累積感染者数です。世界全体では612.6人となりました。日本は493.3人、韓国が2177.2人です。今となっては、この数値は多いほうが好ましいわけです。感染率5%弱の日本より感染率20%超の韓国のほうが終息に近づいています。

デンマークに続いてアイスランドも感染率50%超となりました。この2か国はワクチン接種も日本以上ですので、もう集団免疫を獲得しているはずです。逆に、中国と台湾はゼロコロナをいつまで続けるのかの転換を迫られることになります。

陽性率

日本の陽性率はまだ30%弱です。神奈川モデルを踏襲したわけではないのでしょうが、ベトナムは3/8以降の数値が更新されていません。

ベトナムの陽性率の推移
▲ベトナムの陽性率の推移(Our World in Date

ベトナムの感染率は1万人当たりで883人です。次回集約時には10%台半ばに達するものと思われます。日本よりワクチン接種は進んでいて、人口当たりの死亡者数もアジア中位です。これで一気に終息させようという戦略だとすれば、もう陽性率を気にすることはないのかもしれません。

というわけで、次回の集約では陽性率の定点観測を終了して、ワクチン接種回数を組み込むこととします(人口上位30か国のワクチン・ダービーは今回で終了となります)。

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