最高気温1位が上田、最低気温も長野の浪合

8月18日の最高気温全国1位は長野県・東信地方のアメダス上田、最低気温1位は南信のアメダス浪合（なみあい）でした。

長野県の観測地点が日最高気温1位というのは年に1回あるかないかの世界です。このサイトでは2019年から最高気温1位をフォローしていますが、5年目にして4回目でした。

▲長野県の最高気温1位

最低気温1位をフォローしたのは去年からです。（1）の日は菅平の最低気温が3.2℃です。根室中標津では1.3℃が観測されていますので、長野が1位ということはないはずです。（2）は北海道・宇登呂、（3）は岐阜・六厩が最低気温1位でした。

長野の高低2冠は少なくともこの5年間なかったことです。最低気温1位は北海道の独壇場ですので、北海道2冠はそれほど珍しいことではありません。直近では今年6月26日の最高気温1位が北見、最低気温は占冠でした。

というわけで、本日はアメダス上田です。2度移転しているようで、1991年2月から標高502ｍの現在地です。

移転前は市役所付近にあったようです（おそらく消防署？）。標高は455ｍ、風速計の高さが20.3ｍとされていますので、典型的な市街地立地だったものと思われます。

現在地は浄水施設の中に設置されています。ストビューを最大限にズームして辛うじて風速計のプロペラ部分が確認できるだけです。風速計の高さは6.5ｍということです。

画像中央の矩形区画がアメダス上田です。

長野県内各アメダスの最高気温を調べてみました。39℃台は南信濃で観測されているだけです。標高があるだけに、菅平、野辺山、開田高原、軽井沢など猛暑日に届いていない地点も多数あります。

▲長野県全アメダスの最高気温

気象庁による長野県の地域区分は北部・中部・南部の3区分で、一般的な北信・東信・中信・南信の4区分とは異なります。

上田は菅平の入口でもあります。アメダス上田とアメダス菅平の標高差は約750ｍです。一般的には標高差100ｍで気温は0.6℃異なるとされています。0.6✕7.5＝4.5℃です。8月1日から19日までの最高気温を比較してみました。

上田盆地の標高500ｍ程度では避暑にならないことがわかります。むしろ海辺の風の通るところのほうが体感的には涼しかったりします。

アメダス上田の年平均気温の推移です。市街地時代1990年の13.0℃が年平均気温のレコードですが、近年はこれに迫りつつあります。

夏日の日数は次のように推移しています。

2020年から2022年の観測値は次のとおりです。年較差が大きく日照豊富で雨が少ないというメリハリが効いた盆地気候です。

▲アメダス上田の2020年観測値

▲アメダス上田の2021年観測値