JR難波駅近くの「持ち主不明」らしい植木鉢

現れない持ち主

大阪・難波に「なんばHatch」というライブホールがあります。地図左上の青マーカーです。

なんば
なんば(地理院タイルを加工)

黄色い線に沿った紫の「J」型は地下鉄御堂筋線なんば駅になります。新大阪から約15分です。地下道(なんばウォーク1番街)を経由して5分少々で「26番-B」出口に着きます。雨の日に新大阪から傘を持たずに行けるのが「なんばHatch」です。

さて、御堂筋線の駅に交差しているのは千日前線なんば駅です。これと並行しているのが近鉄の大阪難波駅で、その西側で接続しているのはJR難波駅です。右下の少し離れたところは南海なんば駅(高島屋)になります。ダンジョン梅田とは異なり、この一帯は地下のほうが迷わずに済みます。

今回、問題になっているのは上の地図印の一角(大阪市浪速区元町1丁目)です。下の地図の青線部分には計103個のプランターが長年置いてあるそうですが、どうやら持ち主不明だということです。

ホテル前の植木鉢
ホテル前の植木鉢(地理院タイルを加工)

まずは、地図の←部分からのストビューを見てみます。

ホテル専用の駐車場

「一般車お断り」のホテル専用駐車場です。ビッグビルだそうです。

ホテル専用駐車場

で、問題になっているのは、車道寄りの歩道脇に並べられたプランターです。東側のストビューになります。

歩道のプランター(東側)

同様に、西側でもホテルに出入りする姿が車道から見られないようにプランターで目隠しされています。

歩道のプランター(西側)

地下新線(なんば筋線)の計画もあって、大阪市は駐輪場をつくりたいようです。で、歩道を占拠しているプランターの存在に気づいたということです。除草剤を撒くところもあれば、目隠しが必要なところもあるわけで、街路樹需要は一様ではありません。

ラブホは有効利用ではあるけれど…

徒歩の場合、基本的には空調管理された地下で行き来しますので、地上のこの区画はそれほど人通りが多いわけではないはずです。高速道路の圧迫感もあって、好んで外を歩こうという話にはなりません。いわば離れ小島のような区画です。

区画の有効利用?

区画自体が小さいため、貸オフィスにするには駐車場が物足りず、ランチの場所が限定されてしまいます。飲食あるいは物販の店舗用としても難しそうです。ラブホ展開は正解と言えばそうなのだろうと思われます。

西側道路は北行き一方通行の「四つ橋」(大阪市道南北線)です。南行きの御堂筋と対になる路線です。交通量は多く、当然に目隠しが必要になるでしょう。最古2009年12月のストビューでは、プランターの車道寄りを自転車置き場にしている様子も窺えます。

当時にくらべればまだマシな状態と言えなくもありません。持ち主が名乗り出ないため、大阪市は市の費用負担で撤去するようです。なお、報道によれば、ホテルの従業員らしき人がホテルの水栓にホースをつないで、プランターに水やりしている姿が目撃されているということです。

【外部リンク】
■TBS NEWS DIG>路上にずらり『持ち主不明の植木鉢』が100個 市負担で撤去か「請求のしようがない」 2023年9月27日
■ABCテレビニュース>【謎の放置プランター】大阪市が撤去へ 道交法違反や「なにわ筋線」工事に影響も所有者現れず 2023/09/28
■読売テレビニュース>誰かが勝手に100個以上のプランターを歩道に放置 一体なんの目的で置いたのか… 大阪・難波 2023/09/27

【2024/01/15追記】2023年10月4日、大阪市はトラック2台で所有者不明のプランター103個を撤去したそうです。2024年1月、天王寺動物園の敷地内に移植のうえ葉っぱは動物のエサとして活用することが決まったと報じられています。

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