7つの硫黄島
「硫黄」の文字列を含む島は国内に少なくとも7つあるようです。長崎には「伊王島」があります。
無人 | 硫黄島 | 鹿児島市、桜島の北東 | |||
有人 | ~じま | 硫黄島 | 11.62k㎡ | 704m | 三島村(鬼界ヶ島) |
無人 | ~じま | 昭和硫黄島 | 24m | 三島村 | |
無人 | ~しま | 硫黄鳥島 | 2.50k㎡ | 212m | 久米島町 |
無人 | ~とう | 北硫黄島 | 5.56k㎡ | 792m | 小笠原村 |
基地 | ~とう | 硫黄島 | 29.86k㎡ | 172m | 小笠原村 |
無人 | ~とう | 南硫黄島 | 3.54k㎡ | 916m | 小笠原村 |
確認できた最小の硫黄島は錦江湾です。最高標高はせいぜい人間の身長程度かと思われます。「C」の字を左右反転させた形です。先端から先端まで130mほど、幅は30m程度です。
読みは慣例として「~じま」だと思われます。桜島の安永噴火で溶岩が流出して水深が浅くなったところに、噴火で隆起した島ということです。
三島村の硫黄島と沖縄最北端の硫黄鳥島
三島村の硫黄島は唯一の有人島です。11月1日現在で72世帯131人が暮らしています。別名が「鬼界ヶ島」です(喜界島は奄美大島の東)が、区別のためには「薩摩硫黄島」と呼ばれることが多いようです。リゾート施設から逃げ出して30羽ほどに繁殖した野生の孔雀がいる島です。
硫黄岳火口と居住地域は3キロほど(キャンプ施設でも2キロ以上)離れています。10月30日現在で噴火警戒レベル2が発表されていますが、レベル2なら桜島や諏訪之瀬島と同じように日常だと思われます。
この薩摩硫黄島の西に昭和硫黄島があります。その名のとおり、1934年から翌1935年にかけての火山活動で誕生した島です。水深300mからの噴火だったそうです。東西450mほどで、Wikiによれば面積は0.07k㎡ということです。
阿蘇山-霧島-桜島-開聞岳-トカラ列島と続く火山帯は沖縄に入る前に途切れます。終端が硫黄鳥島です。位置的には薩摩藩→鹿児島県のテリトリーにしか見えませんが、なぜか琉球王国の支配下だったため沖縄県に移行し、そのうえ決して近いとは言えない久米島町に属しています。
1967年の噴火により出稼ぎの採掘者も島を去って無人島になっています。
小笠原諸島の硫黄島(いおうとう)
太平洋戦争末期の激戦地として有名なのは小笠原諸島の硫黄島です。8キロ✕4キロの小さな島で両軍合わせて2万名以上(2.6万人が定説)が戦死しています。
北硫黄島と南硫黄島は平地が少なく急峻な山ですが、真ん中の硫黄島はフラットで最高峰・摺鉢山(すりばち-やま)でも標高172mです。中央に見える自衛隊基地の滑走路は3000mクラスです。
翁浜沖の海底火山が噴火して新島が出現したということですが、その話は6月にもあって7月には消滅しています。ただし、硫黄島は面積が増えている島です。2005年は東京都で面積6位の島でしたが、今では4位になっています。
2005年 | 2023年 | 増減 | |
大島 | 91.05k㎡ | 90.73k㎡ | -0.32k㎡ |
八丈島 | 69.48k㎡ | 69.11k㎡ | -0.37k㎡ |
三宅島 | 55.44k㎡ | 55.20k㎡ | -0.24k㎡ |
父島 | 23.80k㎡ | 23.45k㎡ | -0.35k㎡ |
新島 | 23.17k㎡ | 22.97k㎡ | -0.20k㎡ |
硫黄島 | 23.16k㎡ | 29.86k㎡ | +6.70k㎡ |
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