銃撃された高校生が通っていたのは「荃湾公立何伝耀紀念中学」ということです。学校から銃撃現場まで直線距離で1.2km弱です。彼は地元で行われたデモに参加していたことになります。
旧・租借地の新界はいわばニュータウンですが、ストリートビューを見ると垂直都市の面目躍如です。背景にはタワーマンションと思われる建物が見え、学校を取り巻く団地風の建物でも30階近くの高層ビルです。
埋め込んだのは2011年6月のストビューです。6階建てや7階建ての校舎は、香港では低層建物のカテゴリーに入ってしまうのかもしれません。
香港と深圳を隔てるのはシャムチュン川です。Google Map上では、このシャムチュン川の「国境線」で顕著な差異が見られます。香港側にあるストビューが中国側にはありません。730万人の香港市民はそのことを知っています。
撃たれた少年ももちろん知っているはずです。彼は2047年にまだ40代半ばです。やがてこの「国境線」が消滅し、中国側に取り込まれてしまうことへの警戒感が彼を駆り立てているのだろうと容易に想像できます。
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