2019年2度目の最大瞬間風速1位・アメダス南小松

2019年11月25日の最大瞬間風速1位は滋賀県大津市の南小松でした。3月4日も1位でしたので、今年2回目の1位となります。滋賀県には風向風速を観測するアメダス地点が9か所ありますが、日最大瞬間風速1位になったのは南小松だけです。

内陸部の観測地点が全国1位になるのは珍しいわけですが、年2度の1位となると、さらにレアさ加減が増します。内陸と言っても、琵琶湖の湖岸から300ｍほどです。JR湖西線（こせいせん）は首都圏で言えば京葉線です。強風で徐行や運行中止になりがちな路線です。

南小松の露場は近江舞子駅の近くです。この付近の湖西線は高架になっていますので、近江舞子駅の下りホームからは風向風速計が見えるはずです。標高は90ｍです。

滋賀県内アメダス観測地点のこれまでの最大瞬間風速をまとめてみました。最深積雪1182cmの日本記録（世界記録とも）を持つ岐阜県境の伊吹山測候所は廃止されています。伊吹山の標高は1377mです。

▲滋賀県アメダス各地点の最大瞬間風速

南小松では2017年台風21号で歴代1位の記録が出ていますが、彦根など7地点では関空連絡橋衝突事故が起きた2018年台風21号が歴代1位です。滋賀県内の現存する観測ポイントとしては、強い風が吹きやすい地点です。台風時以外は北西からの風が多く、いわゆる比良おろしです。

赤マーカーは1000ｍ以上の山です。志賀駅やその南の蓬莱駅のほうが風は強いのかもしれません。2020年の観測値は次のとおりです。