年間降水量の3分の2を観測した2020年7月の牛深

気象台や旧測候所などの気象官署の観測所から空港関係を除いて、大館、さいたま、大津のアメダス観測所を加えた157地点について、7月の平均気温、月間降水量、月間日照時間を調べてみました。

7月の平均気温

7月の平均気温が観測史上1位を記録したのは父島と与那国島です。7月に限らず通年の月平均気温としても1位です。

• 父島　28.8℃（1991年7月とタイ記録）
• 与那国島　30.1℃（2016年7月の29.7℃を更新）

一方、延岡は24.8℃で、7月の平均気温としては低いほうから歴代5位でした。21世紀に入ってからは最低です。長雨で全体的には低めですが、父島と与那国島は梅雨明けした8月の予兆かもしれません。

7月の降水量

降水量は、県庁所在地では盛岡、山形、福島、千葉、甲府、静岡、新潟、広島、高知、佐賀が7月の降水量としては観測史上1位です。九州では月間1000ミリを超えた観測地点もあります。

とりわけ牛深では、7月の降水量が1342ミリで通年の月降水量1位です。従来の記録が2011年6月の1034ミリですので、更新率が130％近くに達します。牛深の観測所は1949年に開設され、翌1950年に測候所になり、1973年に現在地に移転、2002年から無人化されて牛深特別地域気象観測所に改称されています。

牛深の年降水量の平年値（1981年から2010年の平均値）は1979.3ミリです。7月の1034ミリは平年値の67.8％に達します。他方で、留萌では月間降水量が20ミリしかなく、7月の降水量としては歴代3位の少なさでした。

7月の日照時間

7月は長雨の影響で日照時間も少なく、県庁所在地では盛岡、水戸、東京、甲府、静岡、長野、名古屋、京都、大阪、和歌山、岡山、鳥取、山口、徳島、高松が7月の日照時間としては観測史上最少を記録しています。

高田の30.5時間は通年の月間日照時間としても最少です。高田では7月の最少記録は2009年の65.2時間でした。ただし、留萌の月間日照時間は265.5時間で7月としては過去最多でした。通年でも4位に相当します。

157地点の平均気温、降水量、日照時間

横浜、静岡、名古屋、大阪、福岡などで過去最高－6月の平均気温

2020年6月の平均気温 6月の平均気温は県庁所在地のうち15地点で観測史上1位でした。1月が41地点、2月が10地点、3月が14地点で、4月と5月はゼロでしたが、すっかり元の木阿弥状態です。このままのペースなら年間平均気温の1位を更新する...

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2020.07.02