日没で漂流40キロ、小浜島のサンセットSUP

標高100m弱の大岳

最近の私は、地図上で島を訪ねるとその最高標高をWikiでチェックする習慣がついています。「小浜島」のページでは「99.8m」と「99m」が併記されています。

島の最高地点である標高99.8 mの大岳(うふだき)からは八重山列島の島々の大半を一望することができる

Wikipedia>小浜島 地理

大岳(うふだき) – 標高99 mで、この島の最高峰。

Wikipedia>小浜島 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

このほかに「99.4m」とする旅行サイトもありますが、地理院地図では山頂三角点の標高が99.3mです。99.8mのソースは石垣市観光交流協会だったようです。あいにくそのページは今ではデッドリンクです。

小浜島の大岳
大岳(地理院タイルを加工)

考え方としては2つありそうです。
(1)かつてのある時期に山頂標高が99.8mだった。
(2)三角点は99.3mで、その近くに99.8mの山頂地点がある。
どちらなのか、私には判断できかねます。99.8は小数点1位四捨五入で100になってしまうだけに悩ましいところです。

島の最高峰ですから「大岳」の名称が盛りすぎているとも言えません。福岡・海の中道にある大岳(おおたけ)は標高41mですし、宮城県登米市の大獄山(おおだけやま)は40.2mです。

小浜島

小浜島(こはまじま)の2020年国勢調査人口は621人です。住民基本台帳人口は2020年9月末で721人、2022年9月末は760人です。

離島ターミナルから1日7便
小浜島(地理院タイルを加工)

小浜島へのアクセスは海路のみです。今月の時刻表では石垣島の離島ターミナルから八重山観光はフェリーが1日7便、安栄観光が1日5便あります。始発は石垣7:10、最終は小浜17:45で、所要時間は25~30分ということです。

高速船は小浜島の北東部にある港に着きます。マンタ展望台があるのは島の西端の細崎(くばざき)です。2014年3月撮影のストビューです。マンタを下から見上げる機会はなかなかありません。

西表島から水牛で渡る由布島は、細崎海岸と直線2キロ少々という位置関係にあります。

細崎海岸と由布島は直線2キロ

サンセットツアーで漂流

細崎海岸でSUPツアーに参加していた大阪市在住の20代女性が沖合に流されたとの118番通報が入ったのは、10月13日の午後6時15分頃ということです。

小浜島から漂流40キロ
漂流(地理院タイルを加工)

10月13日の那覇の日の入り時刻は18:04ですので小浜島はもう少し遅いはずですが、流されたのはちょうど日没前後だったわけです。

第十一管区海上保安本部石垣航空基地の飛行機が漂流中のサップを発見したのは14日午前7時42分頃だそうです。13時間半で40キロ流されたということは、時速3キロ弱という計算になります。漂流中のアメダス大原の平均風速は5~7m/s台で、おおむね北北東の風でした。

暗闇の中でパドルを漕いだとは思えませんので、ほぼ純粋に漂流したものと思われます。サンライズのモーニングツアーなら発見・救助はもっと早かったはずです。さすがに強風波浪注意報下のサンセットツアーはいささか無謀だったのかもしれません。

【外部リンク】
■沖縄タイムス>SUPで漂流の大阪の女性 14時間後に救助 40キロほど離れた場所で発見 沖縄・竹富町 2022年10月15日 08:44
■国立天文台>那覇のこよみ 2022年10月

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