大山駅南口は北にある
東武東上線の大山駅を南口に出ると、ハッピーロード商店街のアーケードです。大山駅には改札口が3つあります。3つの改札のうち緯度的にはもっとも北にあるのになぜ「南口」なのか、と突っ込みたくなります。
東口に回ると、事情を察することができます。東口は自動改札機2つだけです。今でこそ終日運用ですが、2022年まで早朝深夜は閉鎖される臨時改札だったようです。券売機もありません。
開業当初は下り線が南口、上り線が北口で運用されていたはずです。地下道はもちろん、跨線橋もなかったはずです。改めて地図を眺めると、南口と北口のセットより西口と東口としたほうが座りがいいように思えますが、東上線は基本的には東西の路線です。
朝霞駅は西口と東口ですが、改札口が2つなら南口と北口になるのが原則です。「（線路より）南」、「（線路より）北」だと考えれば、別に不自然でもありません。いずれにせよ、下り線の先頭（東側）は南口、上り線の中ほどは北口と名付けられたわけです。
その後に新設された改札を「東口」とするのは案の1つではありそうです。あくまでも候補の1つです。実際のところ、「臨時口（東口）」という運用だったようです。
ところが、臨時口が終日改札に昇格してしまいました。「中央口」では名前負けしそうですし、駅の南東側には取り立てて著名施設もありません。
東口1分の下村事務所
こういうときは、桜の木を1本植えて「桜口」にすればいいと思ったりもしますが、そんなスペースはありません。それなら、管理が楽でイタズラされにくい地蔵を1体だけ置いて「地蔵口」にするという選択肢もありそうです。
いっそ「南口」を「ハッピーロード口」に改めて、「東口」を「新南口」とするのがベストだったかもしれません。改札口の名称は変更しにくいものでしょうが、これなら商店街には歓迎されます。地図の郵便局マークは「板橋ハッピーロード郵便局」の名称です。
さて、下村博文事務所は東口1分です。拍子抜けするほどに地味です。
自民党アンケによれば、下村博文・元文科大臣の不記載額は5年間で476万円です。
| 2018 | 0 |
| 2019 | 36万 |
| 2020 | 124万 |
| 2021 | 188万 |
| 2022 | 128万 |
| ５年計 | 476万 |
全額繰越、支出の追加記載なし
訂正は1月31日付です。全額が翌年に繰り越されており、支出に関しての追加記載はありません。
| 2020（1/31付で訂正） | 訂正前 | 訂正後 | 増減 |
| 収入総額 | 46,041,512 | 47,641,512 | 1,600,000 |
| （前年からの繰越額） | 5,587,697 | 5,947,697 | 360,000 |
| （本年の収入額） | 40,453,815 | 41,693,815 | 1,240,000 |
| 支出総額 | 45,045,178 | 45,045,178 | 0 |
| 翌年への繰越額 | 996,334 | 2,596,334 | 1,600,000 |
| 2021（1/31付で訂正） | 訂正前 | 訂正後 | 増減 |
| 収入総額 | 85,133,863 | 88,613,863 | 3,480,000 |
| （前年からの繰越額） | 996,334 | 2,596,334 | 1,600,000 |
| （本年の収入額） | 84,137,529 | 86,017,529 | 1,880,000 |
| 支出総額 | 84,322,134 | 84,322,134 | 0 |
| 翌年への繰越額 | 811,729 | 4,291,729 | 3,480,000 |
| 2022（1/31付で訂正） | 訂正前 | 訂正後 | 増減 |
| 収入総額 | 45,754,229 | 50,514,229 | 4,760,000 |
| （前年からの繰越額） | 811,729 | 4,291,729 | 3,480,000 |
| （本年の収入額） | 44,942,500 | 46,222,500 | 1,280,000 |
| 支出総額 | 41,510,254 | 41,510,254 | 0 |
| 翌年への繰越額 | 4,243,975 | 9,003,975 | 4,760,000 |
選挙の年の2021年は収入＆支出が2倍に膨らんでいます。
下村氏は週明けに政倫審に出席する予定です。下村氏個人の不記載についてはあまり質問はないはずです。問われるのは、安倍派としての不記載がいつから始まったのか、誰が再開（継続）を決めたのか、になるものと思われます。
下村氏は今年70歳です。幸か不幸か、この業界ではまだ引退を考える年齢ではありません。ベテラン議員だけに政治資金をめぐる古傷は多く、反社、外国人、加計学園などから寄付を受けたことを指摘され、返金や個人名義への変更などで対応した実績があります。
組織的不記載が始まったとされる森派時代の2000年前後は当選1回か2回ですので、始まりの経緯を知り得る立場にはないものと思われます。どのみち、自分に不利なことをわざわざ語る場所ではありません。
森元首相との確執があるのだとしても、喋らないことで〇マを握ったほうが刺してユダになるよりはるかに賢明です。というわけで、期待しないで注目することになります。
統一教会との「交流」
Wikiの国会議員のページには「統一教会との関係」の項目が置かれているのが一般的です。教団名改称時の文部科学大臣だった下村氏のページは「統一教会との交流」という見出しです（2024/03/15時点）。その濃密さを表現したかったのかもしれません。
下村氏は自民党「点検」では寄付orパーティー収入オンリーで氏名公表されています。2016年に世界日報社から6万円の寄付があります（2016年は竹林社長のはずですが、共同社長の可能性があります。寄付は法人名義としての記載です）。
支出も氏名公表対象の点検項目だったはずです。2012年の収支報告には世界平和女性連合への会費の支払いが記載されています。これは党への報告がありません。
下村氏は2021年総選挙における世界平和連合からの推薦状の受領を認めています。現大臣の盛山氏とは異なり、ちゃんと記憶があるようです。ただし、選挙支援は受けていないと主張しており、点検でも選挙支援については申告していません。
また、石破茂氏や小田原潔氏や義家弘介氏が報告している「世界戦略総合研究所」における講演についてもスルーしています。もちろん講演も氏名公表対象です。
自民党基準では氏名公表対象ではありませんが、世界日報社発行の「ビューポイント」2013年3月号、2014年2月号、2014年12月号で下村氏は表紙を飾り、インタビュー記事が掲載されています。
なお、板橋区内には旧・統一教会（統一協会）の公認教会はありません。東上線沿線では池袋家庭教会の次が川越家庭教会になります。世界平和連合の推薦状は2021年10月9日に板橋区立グリーンホールで開かれた講演会で受領したそうです（選挙は10月31日）。
主催したのは秘書出身の元都議ということですが、後援が「西北東京平和大使協議会」と報じられています。今では教区制は廃止されたようですが、池袋家庭教会は「西北東京教区」でした。
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