柏崎商跡地には柏崎翔陽、統合先は柏崎総合

柏崎商の統合先は柏崎総合

柏崎の県立高校は5校です(私立1校)。2004年に3校を巻き込む再編が行われています。再編の対象とされた3校は、商業高校と農業高校、それに元来は女子校で被服科や保育科を設置していた常盤高校です。3校の統廃合に先立って、常盤高校の保育科は閉科となり、付属幼稚園も閉園になっています。

柏崎商柏崎総合
柏崎農柏崎総合
柏崎常盤(被服科)柏崎総合
柏崎常盤(普通科)柏崎常盤
柏崎翔洋
▲学校の統廃合前後

総合高校には商業系ビジネス会計コースや農業系アグリフードコース、福祉系生活福祉コースなどが設置されています。常盤は普通科単置で存続し、商業高校の校地に中高一貫の柏崎翔洋中等教育学校が新設されたという理解でいいはずです。

校舎
北園町柏崎商柏崎翔洋
元城町柏崎農柏崎総合
比角柏崎常盤柏崎常盤
▲校地の統廃合前後
柏崎の県立高校統廃合
柏崎の3校(地理院タイルを加工)

校舎は新設校の柏崎翔洋が継承

Wikipedia「新潟県立柏崎商業高等学校」のページには、やや独りよがりではないかと思えなくもない次のような記載があります。

2000年に創立90周年を迎えたが、2002年4月から募集を停止し、2004年3月閉校。校舎は新潟県立柏崎翔洋中等教育学校に転用された。
新潟県立柏崎農業高等学校と統合して新潟県立柏崎総合高等学校となったとされることが多い一方で、卒業証明書の交付申請先には柏崎翔洋中等教育学校が指定されているが、両校ともに柏崎商業について具体的な言及をしていないため、後身に該当するのかは定かではない。

Wikipedia>新潟県立柏崎商業高等学校(2018/12/07閲覧)

Wikiには「両校とも柏崎商業について具体的な言及をしていない」と記述されていますが、総合高校Webサイトの「学校長挨拶」では次のような言及があります。

平成14年4月、新潟県立柏崎農業高等学校、新潟県立柏崎商業高等学校、新潟県立柏崎常盤高等学校の被服科を再編成統合し、総合学科を設置する現在の新潟県立柏崎総合高等学校へと生まれ変わりました。

新潟県立柏崎総合高等学校>学校長挨拶(2018/12/07閲覧)

卒業証明書の件は行政サービスとしては決してイレギュラーな対応ではありません。車をどこに停めればいいのか、事務室の窓口がどこにあるのか、行ったことのない学校で迷わせるより賢明かもしれません。

SYOUGYOUの跡地にSYOUYOUが新設されたわけですが、「翔洋」の由来について翔洋校Webサイトでは触れられていません。様々な思惑が交錯する中で落とし所を探った結果がこうなったというのが実情ではないかと想像したくなります。

中等教育学校の都道府県別設置数は、東京が最多で国立2校と区立1校を含めて8校です。新潟は7校(県立6、市立1)で、これに次ぐのは茨城の5校(県立3、私立3)です。九州は3校で東北は1校ですから、新潟は突出しています。

国立都県立区市立私立
8東京251
7新潟61
6茨城33
5神奈川23
5愛媛32
▲中等教育学校(2022年度)

公立の中等教育学校の場合、中学入試なしで入学し、高校入試もないことになります。

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