新潟県の被害状況

台風19号による新潟県の河川の決壊は2か所です。

内閣府「台風第19号に係る被害状況等について」(11/3)

矢代川は妙高市の茶臼山付近を源流として、上越市の高田付近で関川に合流します。決壊箇所の1つである上越市西田中は妙高市との市境付近です。下の地図では黄色が矢代川で赤が本流の関川となります。

矢代川
矢代川(Google Earthプロ)

10月12日の日降水量は、下流の高田では歴代8位ですが、上流の関山や沿岸部の能生では観測史上1位でした。新潟県の観測地点で10月12日の日降水量が10位以内だった地点は次のとおりです。

▼順位、10/12の降水量、観測所名、従来の1位の降水量とその年月日、統計開始年を記載しました。

5位 141.0mm 秋津 165mm(2004/8/18)2003~
10位 111.0mm 小国 240mm(2005/6/28)1977~
8位 145.5mm 高田 176.0mm(1985/7/8)1922~
2位 138.0mm 安塚 150mm(1995/7/11)1976~
2位 189.0mm 川谷 330mm(2005/6/28)1985~
4位 136.0mm 松代 252mm(2005/6/28)1977~
4位 175.5mm 糸魚川 226.0mm(2017/7/1)1976~
1位 252.5mm 能生 217.5mm(2017/7/1)1976~
1位 177.5mm 筒方 172.0mm(2017/10/23)1985~
6位 137.0mm 塩沢 192.0mm(2011/7/30)1983~
1位 231.0mm 関山 186mm(1982/9/12)1976~
1位 192.5mm 津南 174.5mm(2013/9/16)1976~
1位 221.0mm 湯沢 179mm(1981/8/23)1976~
9位 155.5mm 平岩 190.5mm(2013/9/16)1978~
1位 210.0mm 樽本 143.5mm(2017/10/23)1985~

10月13日午前5時前に矢代川が決壊した上越市西田中では、田畑への浸水だけで人家へ被害は出ていないようです。ストビューを見ると、宅地と浸水した田んぼには段差があります。2012年10月撮影のストビューです。

ハザードマップでは3~5mの浸水が想定されている地域ですが、観測史上1位の雨でも溢れた水は旧北国街道を越えていません。新潟県の住戸被害は、長岡市、上越市、阿賀町などで350棟ほどです。

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